ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

久しぶりの「真夏ゴルフ」...

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いやあ、暑かった...

飲み屋で盛り上がって、皆が近々で都合のつくのがこの火曜日と言う事で、急遽決まった「夏ゴルフ」。
自分では最近この季節は「基本、お休み」として、ラウンドする場合も高度のある「高原ゴルフ場」でのゴルフしかしていない。
まあ、それでも付き合いで断リ切れない場合は、出来る限りの避暑グッズを利用して何とか生還する事を第一の目標にゴルフはしていた。

今回は盛り上がった酒飲み話の勢いで、シミュレーションゴルフじゃ満足し切れない部分をみんなで楽しもうと決まったゴルフ....コースは私が手配すると言う事で、本当はオールドオーチャードでするつもりだった。
オールドオーチャードは私がラウンドした中でも、個人的に1~2のコース。
フェアだし飽きないし、難しさも変化も状態もいい...それに飛ばし屋が飛ばしさえすれば簡単にチャンスにはなるような部分は少ない...飛ばし自慢のゴルフ馬鹿達にはいいお薬にもなるはずだった。
が、予約しようと思って電話をすると、この日に限って「コース貸し切りなんです」だって!
そして飲み会で出たコースでは新西山荘...ここでもいいけれど、連絡をすると空いているのは7時台のスタートのみ...メンバーには電車利用の者がいるので、これは時間的に無理。
なんだかんだで距離と費用とトリッキーじゃないと言う事でグレンオークスに決定。

私の楽しみの車中泊前夜祭は、暑い夜になりそうだと言う事で風が良く通り抜けそうな道の駅「水郷佐原」に。
普通は夏の車中泊は高度の高い所以外は暑苦しくて寝られないので、熟睡は出来ない事を覚悟してせめてもの避暑グッズ...布団は暑くて汗だくになるので、ディスカウントストアで竹製の敷物を買って来て布団の上に敷いて寝る。
そしてどうしても車内は暑くなるのでそれを冷やす為に、発泡スチロールの下箱にコンビニで氷を買って入れておく事を思いつく...氷があれば車内も冷蔵庫の原理で冷えるのでは、と思ったがこれは甘かった。
キャンピングカーの2階の窓は開けておいたが、風が強すぎて風上側は窓が壊れそうになりしまってしまう...結局、氷の上にタオルの敷いて氷枕代わりにして僅かに入って来る風に助けられ、短い時間だけ眠る事が出来た。

翌朝は朝5時半に、朝日の直射を浴びて目が覚める....暑くて汗だらけなので車のエンジンをかけてクーラーを効かしてから着替え。
朝から日差しは炙られるような強烈さで、その中でのラウンドが不安になり、コンビニで板氷や凍ったスポーツドリンクや大きなスポーツドリンクを買ってクーラーバッグに詰め込み、同伴の3人の為にロックアイスを三つ買っておく.

ラウンドはいきなり暑さとの対決...インスタートは殆どがツーサムなのに、何処で遅れているんだかスタートホールの終了に30分以上!
毎ホール一打一打待ち待ちのスローペースで、2ホール終わって1時間!
幸い、この日は風があり(結構強い風で、この為にプレーが遅くなっている所為もあった)湿度が少し低かったので、ホール両脇の木々に陰にいればなんとか過ごす事が出来た(もし新西山荘に行っていたら、あそこは殆ど木陰がないのでみんな倒れていたかもしれなかった...ラッキーだった)。
この午前中のラウンドで、若いN氏が盛んに「ドラコンしよう」と言い出す。
M氏に「シミュレーション王子」とからかわれて、実戦でも自分が一番と証明したらしい。
まあそれぞれ勝ったり負けたりした後の、見通しのいいロングホールでまたドラコンをやる事になった。
「暑いのに元気だよなあ」という俺の前で、N氏が借りて来たと言うプロのドライバーをマン振り。
後ろで見ていた俺とT氏は「うわ、ドヒールだ!」
インパクトでニブい「ボコン!」なんて音を出したがボールはぐんぐん飛んで行く...
と、振り切ったプロのドライバーがシャフト先からボトンと落ちた!
ボールに当たった意外何処にも触っていない、純粋にボールを打っただけでへし折れたプロのドライバー...我々には「ドヒール」と見えたのに本人は「ナイスショットだった」と感じているのが変だったが、要するにシャフトの延長線上のドヒールに、常識を超えた強烈な力がかかった為にネックが耐えられなくなって折れた、と言うのが用品の専門家でもあるT氏の解説。
おまけに230Y先のポールの遥か前にいて、3打目を待っている前の組の男が後ろを向いて何か怒っている....場所は彼等はフェアウェイ右端、ボールは左のラフだったが、彼等のいた場所を越えたらしい...300ヤード以上あるはずだけど。
このパワーにはあきれ果てたが、N氏はすっかり気落ち...した所でハーフ終了。

なんとか3時間弱でハーフが終わった時には、シャツは汗でグショグショだし、あまりのスローペースに精神的にもかなり疲れていた。
ここでの昼食時の生ビールは、最近記憶に無い程「旨かったー!」。
医者には夏の昼食時の生ビールは止められているけど、こんな喜びを経験しないで長生きしてもしょうがない。
この生ビールこそ、今の俺の夏ってことだ(今では他には何にも無いってことだけどね)。

午後も相変わらず、待ち待ちのスローペース。
ところが途中で、コースの人がカートでやって来て木陰で待っている我々に「前の組の人が何度も打ち込まれてると抗議されてますので、少し離れてから打って下さい」。
そんなに危ない所に打った覚えは無いんだけれど、ドッグレッグのホールなどで前のカートが動いてからかなり待ってから打っていても、結局ショートカットしか打てない(突き抜けてしまうので)ので、打ち込んだようになってしまうかもしれない....しかし、つまっていて後ろも待っていて、前の組がコーナーからいなくなってどのくらい経ってから打てばいいのかは難しい...後ろで待っている人達からの「いい加減に打てよ」という視線も嫌だし。

最後は氷の融けた冷たい水を頭からかぶって、「あ~きもちいい~」なんて暑さのラウンドだった。
飛ばしっこにも疲れ果て、集中力も無くなり、「今度やる時は涼しい所でやろう」。

ただ、昔研修生もやってたと言うクールなTさんだけは、殆ど歩きでマイペースのゴルフをやっていた....とは言っても振れば飛ばし馬鹿達といい勝負をする飛距離もあって、次回もまたやりましょうと元気だった。

飛ばし馬鹿....特にN氏は一番若く体力もあり、センスもあるのに短すぎる集中力持続時間が問題。
今回も後半は殆ど集中力が無くなり、特にグリーン上は投げやりにやっていたが...敢えて一番年長者の自分だから、友人として苦言を言っておく。
やる気が無くなっても、そう言う姿をあからさまに見せてはダメだ...まともにやっている同伴競技者に迷惑だし、本人のゴルファーとしての評判を落とす事になるし、なによりそう言う所で粘る事がゴルフの実力を高めて行く。
集中力の無くなる事情はよくわかるが、集中力がまだあるフリをする事もゴルファーのマナーだよ。
俺も若い頃はそう言う姿をさんざん晒して来て、恥を知ってなんとか我慢する事を覚えたのは極最近だもの...もっとも、未だに満足にはそれが出来てはいないけどね。

...まだ、足の指がつりそうだ。
こういう暑い日はゴルフは、もう俺にはちょっと無理だと思う。
熱中症にかかったら元も子もないし、それで死んじゃったら情け無いだけだ。
やっぱりこんな夏の暑い日は、私は高原ゴルフ以外はお休みすると宣言する。

30度以下の涼しい日があったら、それは別。