ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

奇跡の夏ゴルフ(笑)

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突然の誘いだったけれど、乗って良かった。
誘いがあったのは連日35度前後の猛暑が続いていた14日。

以前ゴルフ場で熱射病になりかけた事もあって、暑さでヘロヘロになりながらのゴルフはここ数年避けていた。
自分のクラブに触るのも6月末以来だし、「9月初旬のコンペに合わせてそろそろ始動しなくちゃ」とは思っていても、今週から練習場に行こうかと言うくらいな状態だった。
そこに「ゴルフバカ」達のお誘いは、魅力は感じるものの調子に乗ってアホな事やる危険も多分に感じていた。
本当は秋のゴルフシーズン始めはゆっくり調整しながら自分のスイングに身体を慣らしたいのに、下手すりゃいきなり「飛ばしっこだ!」「毎ホールドラコンだ!」なんて始まって、全ショット「ドエリャー!」なんて満振り大会になりかねない...そんなになったら、腰痛だの治りかけている左手指だのをまた痛めかねないし...
そして、コースのピンポイント天気予報では最高気温35度なんて言うんだから命の危険まで感じるし、たとえなんとか無事でやり過ごしても帰ってから寝込みかねない。

それでも、行けば楽しいに決まっているゴルフバカ達のお誘いは、お断りするには惜しすぎる。
で、しばし迷った後で「行きます」の返事。

そのかわりに家中探して、昨年までに揃えた「避暑セット」かき集め、足りないものはまた買いそろえ...着るものもとにかく暑さに耐えられるものをと寄せ集め...ついでに初めてのコースで引っ叩けば必ず無くなるボールに試合球は使えないとロストボールを10個買い...更に暑くてヘロヘロになっても振れるように、アイアンの2番から7番まではファットシャフトカーボンにして8~10番はホンマ、ウェッジ2本は黒トップとキャロウェイにして。
一応考えられる限りの酷暑ゴルフ用セットを、キャディーバッグとボストンバッグに詰め込んだ。

そして車中泊は暑くて出来ない為に、お盆帰りの渋滞を予想して早く寝て5時起きで下道を行く。
当日、家を出る時に天気予報とは違って「涼しい」空気に違和感が...

コースに近付いて行く程に雲が低くなり、コースの周りの低山の頭は霧に隠れている。
時折霧雨が吹き付ける天気は、短パンにシャツでは「寒い」という人もいる程。

メンバーは、あのゴルフバカ宴会の若い飛ばし屋...ヘッドスピード53以上を誇る編集のN氏と、背筋380キロ以上という183センチの化け物M氏と、初対面のかなりがっちりとした体格のデザイナーのO氏。
天気は結局一度も日が射さずに「軽井沢より低いよ」という気温で、この時期として信じられない程の涼しい一日となった(多分は25度以上にはならなかったはず)。
化け物M氏が、盛んに「寒い、寒い」を連発していた。

練習場で少し打った後、青ティー使用で早めにスタート。
「飛ばしっこしよう」なんてバカなことを言う人はいないまま(笑)。
いつも一番飛ばしっこをしたがる若いN氏が、1番ホールのグリーンで「大叩き男さん、僕は今日はスコアで行きますので、慎重に行きます」なんてわざわざ宣言して来たので、「ああ、今日は色々な事試せておとなしく遊べるな」なんて心底ホッとした。
なにしろ久しぶりだし、痛めた左手の中指薬指小指の3本がどのくらい振っても大丈夫か確かめられる。

....なんて、それで済む訳無いから「バカヤロー」なんだよな(笑)。

「今日はスコアをまとめに行きます」なんて宣言したN氏は、2番ホールのティーショットで3Wを選択...打ち下しの狭いホールでこの選択は「大人になったなあ」なんて感心したんだけど...何を思ったかN氏は3Wで顔をひん曲げる様な力を入れてフルスイング(笑)。
当然ボールは飛んだけれども左にひん曲がる。
「あのね、なんで3Wを選んだのにそんなに引っ叩く訳?」M氏と私にさんざん笑われて...そのホール8にしたN氏は結局いつものおバカに戻ってしまった。

「飛ばしっこだあ!」
てな訳で、ピート・ダイ設計というなんだか先がよくわからない狭そうなホールでもフルショット合戦。
望まれれば逃げる訳にも行かない私も、やむを得ず引っ叩く。
ああ、ロストボールを買っておいて良かった...10個入りのロストボールで残ったのは3球だった。

ラウンドは久しぶりなりのミスが多く、とくに暑さ対策で入れたファットシャフトアイアンは8番からのホンマアイアンに比べ殆どちゃんと当たらなかった...この気温では重さを十分に感じるスチールシャフトのホンマの方がずっと良いスイングが出来ている。
ドライバーはいい当たりと悪い当たりが両極端...いい当たりの時には飛ばし屋二人と勝負出来ていたのに満足。
一緒にラウンドしたO氏は、今でもサーフィンやスキーをやっているそうで下半身が非常にしっかりしている。
そして、おバカな「飛ばしっこ大会」の挑戦には、逃げずに無茶振りで答える男気があり、きちんとフェアウェイキープを優先するゴルフはラウンドを重ねればすぐに上級者のレベルに達しそうだ。
おバカ3人に囲まれても、マイペースでゴルフを出来る辺りなかなかのもの...

コース状態は非常に良く整備されていたが、ピート・ダイらしさと言うのは廻った東・南のコースではあまり感じなかった。
あまりトリッキーではなかったけれど、皆が初めて廻るコースなので見えない罠に入りまくりで大変だった...その点、見える所にしか打たないO氏が一番スコアが安定していたのは当然だろう。。
またグリーンはポテトチップの面白そうな形状で一見速く見えるけれど、霧の露がびっしょり降りていて打っても打っても水しぶきが上がってボールが転がらない(まるでナイターの時みたい)...急な下りラインでもすぐに止まってしまうし、かと言ってめちゃくちゃに強打すると大オーバー...3パット4パット多発で真面目にやる気が無くなる程。

...上がり3ホール程で本格的に降られたが、ラウンド中は高原でゴルフをやっている様な涼しさで最高だった。
気温は低くて良かったけれど、びっしょりと濡れていたラフの抵抗が半端じゃなかったために、左手の指は後半2ホールで少し痛くなって来た。
最終ホールでのセカンド、ウェッジのショットでグリップが濡れている為に強く握った所、鈍痛が来てグリップが滑って緩み大ダフリ...それ以上やると酷く痛みそうだったので、そこでギブアップ。

今日は起きる時に左足の太ももがつったけど、軽い腰痛(多分背筋痛)とふくらはぎの張り以外はなんとか無事...左手指も痛みは軽い。
本当にこの時期に奇跡的な涼しい天気でラウンド出来て良かった。
スイングの目星もついたし、これから秋のゴルフシーズンがスタートだ。

N君、誘ってくれてありがとう!(感謝・感謝)。