ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

出発

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出発は今夜、もちろんゴルフプレー自体の楽しみよりも強いかもしれない「ゴルフ前夜の車中泊と一人宴会」を楽しむ為に。
近くの道の駅でのゴルフ前夜の時間というのは、まるで遠足前夜の小学生のように心躍る時間...もし車中泊出来る車をお持ちの方であるならば、是非お勧めしたい「ゴルフの楽しみ」の一つ。
一寸したゴル関係の本など持って行き、コンビニ何ぞで仕入れた摘みを肴に軽く一杯...それは、仕事からも世間の面倒な付き合いからも離れた、贅沢な時間だと自分は思う。
明日のゴルフのプレーを考えるも良し、昔別れたあの人の事を考えるも良し、腹が出てあちこち痛んで思うようにならない身体を嘆くも良し、「世が世であればオレだって」なんて思うだけ無駄な事を怒ったってかまわない。
ストレスが溜まったんだの、なんでオレばかりだの、なんで判ってくれないだの....そんな事、「どうせ人生そんなもんじゃない」なんて、ゴルフをやってりゃ判るだろ...ってなもんだし。

世間を生きてく間に汚された、文句や不満や愚痴や嫉妬が酒に流されて消えて行けば、あとはやられてもやられても何故か何時も夢を見ながら戦いに出かける「ただの」ヘボゴルファーに変身出来る。
スタートホールじゃ誰だって「無垢の自分」でスタート出来るんだから、それからどうなるかは全く全くお前次第。
なあ、人生に疲れているって思っているあんた...なんであんたはほぼ99%ズダボロになってしまうのが判っているのに、また懲りずにコースに来るんだい?
「そんなに辛い顔で帰って来るんなら、ゴルフなんてヤメてしまえばいいのに」なんて、誰かが書いていたっけ。
それでも再びまた、夢を持ってコースに行く元気があるんなら、人生だってまだまだ捨てたもんじゃない? とも誰かが書いていたっけ...

「名門」とはいうけれど...この川奈ゴルフコースというのは、以前は川奈ホテルが経営しており、基本的に川奈ホテルに泊まらなければプレーは出来なかった。
歴史は古いがホテルに泊まりさえすれば誰でもプレーは出来る...そういう意味では一般のゴルファーにも門戸は開かれていたのだが...宿泊費とプレー代を合わせるとほぼ10万になるという事で私のような貧乏人にはとてもプレー出来るようなコースではなかった。
そういう意味で、ここは昔から金持ち専用のリゾートコースであり、敷居は非常に高かった。
それが川奈ホテルが倒産した後、色々と経営がかわり、今は西武グループの経営でパブリックコースとして運営されている。
そのため、大島コースはホテルに泊まらなくてもプレー出来るようになり、プレーフィーも以前と比べるとかなり安くはなっている。
とは言っても、他のコースに比べれば相当高額なんだけど。

今回はあぶらげさんとの「大人の遠足」として、このコースに所縁のある方にかなりリーズナブルな値段でプレー出来るように交渉してもらい、一泊2ラウンドを実現する事になった。
このコースが殆どの「普通の」ゴルファーにとって(高額故に)一生一度になるのと同じ...我々夫婦にも一生一度のラウンドになるはず。

そのかわり、このコースの歴史と佇まい、ロケーションと特異な世界は十分に満喫したいところ。
天気が良ければ、海も富士山も、そして今が盛り河津桜も、もう滅多に経験する事が無くなった「クセのある良い状態のコーライグリーン」も、忘れられない想い出になるだろう。

そして、本来この旅の中心にいて、なによりもゴルフに情熱を燃やしていたあぶらげさんの思いも、この二日間一緒にプレーするはずだ。

夕飯を食べてから、ゆっくり車中泊の地に出発する。