ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

大人の遠足  最終章

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3月5日・6日と、かの有名な川奈ゴルフゴルフコースに1泊2プレーの旅に行って来た。

これは病を公表して、それと「断固戦う!」と宣言したあぶらげさんを中心に、一緒に遊ぼうという事で集まった8人が、「遠くても絶対回ってみたいコース」を「絶対に回ってやる」ということで発足した「大人の遠足」の、3年目の遠足だった。
メンバーは、最初はあぶらげさんのブログでのコメントが切っ掛けで、あぶらげさん・ホワイトタイガー54さん・風太さん・それに私が一緒にラウンドして知り合い、それにWT54さんの友人のメイプルさんが加わり、私とWT54さんと共に飲み会をしていたみずおさんが加わり、そこにあぶらげさんのご主人のおいちゃんが加わリ、うちの奥さんが加わり、での8人。

初めにあぶらげさんが自身の病を公表した2013年には既にステージ4とか言う事で、そういう事に詳しいホワイトタイガー54さんも、春の宴会で決まった秋のボナリまで持つだろうかと心配する程だった。
しかしそれからのあぶらげさんは、おいちゃんと共に気迫での闘病生活を続けて、その年の秋のボナリどころか、2014年の春の小名浜シーサイドとサットンの遠足も元気に楽しみ、その秋の彼女がメインで幹事をしていた巨大コンペまで(それも二日間)やり遂げてしまった。

「どうなるんだろうか...」、と心配していた「大人の遠足」のメンバーの面々も、「これなら上手くやれば治らないまでも病と共存して、ずっと彼女らしくゴルフを楽しめるんじゃないか?」なんて思うようになっていた。
そしてそんな彼女のパワーの源が「憧れのコースでの楽しいプレーの予定」なんじゃないか、とメンバーは考えた...そこで昨年秋から暮れの飲み会でWT54さんと、みずおさん、私の3人で「次は川奈に行こう」と方向を決めた。
川奈には10回以上行っていると言うみずおさんが、「春3月初めの川奈は河津桜が咲いて非常に美しい」と色々とつてを頼ってリーズナブルな値段で楽しめる予定を組んでくれた。
もし、あぶらげさんの症状が悪くなっても、車椅子ででも川奈に連れて行ってホテルのテラスから自分達のプレーを見たり、海の光景を見たり、桜を見て楽しめればいい、とみずおさんが言う...いやいや、そんな予定が決まれば、彼女は気合いと根性で身体をプレー出来るように持って行くさ、なんて俺が言い...実際に彼女は「次の川奈、楽しみにしています」なんて書いていたし。

正月の突然の知らせは、そんな思いを打ち砕くものだった。
...しかし昨年暮れのみずおさんやWT54さんとの話し合いで、もし何かあったとしても、せめて我々だけでもこの川奈に行って、彼女と一緒の「大人の遠足」を楽しむという方向で意見がまとまっていた。


今回の「大人の遠足」参加者は、ホワイトタイガー54さん、メイプルさん、みずおさん、それに我々夫婦の5人。
ツーサムとスリーサムに別れて、それぞれにあぶらげさんが入って...

一日目は日本晴れの富士コースをWT54、メイプル.みずおのスリーサムが1組目、2組目は我々夫婦。
写真は何番ホールだったか...先行する、みずお・WT54・メイプルさんが海へ向かって歩いて行く...一緒にあぶらげさんも歩いているのが見えるだろうか?
この日は殆ど風もない、海も空も桜も穏やかで奇麗な、川奈では滅多にない一日だったとか。
天気の崩れが心配された2日目も、風は川奈らしく強く吹いたが天気は晴れ間が出る一日で海もよく見え、川奈ゴルフコース大島コースの「らしさ」を十分に楽しめた。
ホテルの夜の宴会も、本当に楽しい時間だった...あぶらげさんも、腹を抱えて涙を流して笑い転げた事だろう...あぶらげさんの席だってあったし。


そして、この川奈のラウンドで、この「大人の遠足」は解散で皆が合意した。
元々あぶらげさんが中心にいてこその「大人の遠足」だったから、この二日間は皆がラウンドしながら彼女に別れを言った時間だったのかもしれない。


川奈ゴルフコースでのゴルフは、それこそ書き切れないくらいのいろんな事を感じたゴルフだったので、明日以降数回にわけてこのブログに書いて行くつもり。

そう、今になってこのゴルフの感想は...「まるで、浅草の花屋敷の、あのジェットコースターに乗って楽しんだみたいだなあ」。


その理由は...次回。