ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

ロングパターと短いパター

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まだ大丈夫とはいえ、ルールでアンカリング禁止という方向性が示され、近いうちに禁止になる事が判っている道具を使い続けるのは気が進まない。
そのために、今度来たら多分ゴルフをやれなくなるだろうと思っている「ギックリ腰」の恐怖に怯えながらも、短いパターに戻る事に決めた。

がしかし...大きな問題が。
家中を探しまわって、やっと見つけた短いパターはピンの復刻版とL字パターが2本と、コンペの賞品で貰ったスパイダーだけ。
この十数年ロングパターを使い続けているとはいえ、それ以前には短いパターをずっと使っていたので短いパターは十数本持っていた。
そのなかには、それまでエースとして使っていた何本かの削り出しパターや、マレットやクラシックピンや...
結構高額のパターもあったんだけど...それが一切無い。
それらのパターは、あの3・11の東北大震災による津波で全てのゴルフ道具を流された東北のゴルファー達の、「使っていないゴルフ道具があったら、送って下さい」という呼びかけに応じて、殆ど全部釜石に送ってしまったのだ。

腰の問題もあってそうした短い良いパターはもう使う事が無いだろうと思い、(オークションで売るよりは)道具を流されて失ってしまった東北のゴルファーが喜んでくれるなら...そう思った。
その事に全く後悔はないが、また短いパターを使わなくてはいけない事態が来る事は想定外だった。

それで年末のコンペではスパイダーを使ってみた。
そこで改めて、ロングパターと短いパターの違いに戸惑いを感じる事になった。
構える事自体に腰の張りを感じる事は別にして、一番の違いはショートパット。
立って構える事に慣れた自分には、ロングパターでの1メートル以内はそれほど不安のある距離では無かった。
しかし、短いパターで深く前傾して構えると、フェースを打つ方向に合わせたつもりでも、打つ瞬間に左に引っ掛けそうな(というより左を向いていそうな)感覚になって、つい右手で押し出してしまう。
結果、右にプッシュあるいはフェースを右に開いて外すパットが殆どとなった。
これは、ちゃんと合わせても左を向いているような錯覚があるため。
以前短いパターを使っていた時には感じなかった感覚だけど、慣れで治るんだろうか?

そのかわりにロングパットや、アプローチでパターを使うケースは短いパターの方がずっと楽だし、距離も方向も合う...これはショットの感覚に近いからだろう。

スパイダーというパターが特別な形だったためかもしれないので、次回はピンの復刻版パターを使ってみる。
構えに入る時に腰に力を入れて気をつけているが、長くパターの練習なんて出来ないから、自分の感性を信じて使うつもり。
元々、パットは苦手ではなかったんだし。

今思えば、ロングパターより短いパターの時の方が、ワンピンくらいのバーディーパットはずっとよく入った。
...あとは腰の事を忘れないようにするだけだ。