ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

ゴルフはリズム! スイングはリズム!

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「ゴルフはリズム!スイングはリズム! ゴルフに一番大事なのはリズムだ!」...パット・ワード・トーマス。
パット・ワード・トーマスは、ボビー・ジョーンズの時代の著名なゴルフ記者。
ボビー・ジョーンズのスイングを見て、このように感じたとも伝えられている。

確かに当時はしなりの大きなヒッコリーシャフト...あのしなりにタイミングを合わせるのには、リズム感がなかったらとても無理だと思う。
現代に残るボビー・ジョーンズの古い映像を見ても、そのリズムの美しさを感じることが出来る。
私も何度かヒッコリーシャフトのクラブを使った事があるが、ヒッコリーシャフトはこのリズム感がないと上手く打てないものだからこそ、リズミカルなスイングを作るのに役に立つのかもしれない。

がしかし、この言葉は過去の遺物では無い。
今現在もゴルフスイングの究極のツボとも言えるものなのだ。
テレビや試合会場で見る、軽々とボールを打つ本物のプロゴルファーのスイングと、練習場でドタバタと苦労している一般ゴルファーのスイングの一番大きな違いは、そのフォームでは無くリズムなのだ。

よく見ると、名の知れたプロゴルファーでもスイングは千差万別。
もしリズムが悪ければ、100を叩くゴルファーと大して違わない、なんてフォームのプロだって何人もいる。
それに対して練習場での凡ゴルファーには、プロ顔負けの奇麗なフォームの人も沢山いる。
しかし、打ち出されたボールの勢いや正確さは、それこそ天と地の違いがある。
まあ、体力やそれまで打ったボールの数を考えて、飛距離や勢いは違って当たり前なんだけど。
その飛距離やボールの勢いを別にして、最も違うのが打ち出されるボールの出場所と着地点。
100叩きゴルファーがいくらスイングが奇麗と言っても、ボールの出場所は一球一球違い、着地点もあっちに行ったりこっちに行ったり...
それに対してプロのボールは、出場所は殆ど変わらず着地点も普通のゴルファーの4分の1もぶれない。

その違いは、スイングリズムの違いだ。
100叩きゴルファーは、いくら奇麗に見えるフォームでも毎ショットボールをセットしてから打つまでのリズムが違う。
それに対していくら個性的なフォームであっても、プロはそのリズムが殆ど違わない。

だから、アマチュアゴルファーはそのスイングフォームより、まずそのスイングリズムに注意して練習するのが良い。
練習のテーマは、毎ショット度のスイングリズムを変えない、だ。
...一般に、アドレスしてからスイングを始めるまでに、無駄な時間をかけるゴルファーは多い。
なかには、そのまま死んでしまったんじゃないか、なんて心配になる奴だっている。
このようにセットしてから一度死んだ身体を再び生き返らせて動かして、それで良いショットを打とうなんて、毎回宝くじを当てようとしているようなもの。
良いショットが出る方が不思議。
勿論スイングリズムなんて論外。

これを避けるには、以前書いた「7秒ルール」が一番。
ボールをセットしたら、7秒以内に打つ。
これなら、アドレスで余計な悪いイメージが湧く暇もなく、スムーズなスイングに入れる。
いつもそうしてスイングすれば、自然に自分のリズムが出来てくる。
このリズムを守って練習すれば、ボールの出どころも揃って来て、その着地点の誤差も少なくなって行く。

ゴルフはリズム。
「自分のスイングリズム作り」を、今年のテーマに如何だろう?