ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

姉妹?の対面

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長女が正月の間、飼っている猫を連れて遊びに来ていた。
一人で離れている所で暮らしている長女は、クウと言う名の雌猫と暮らしている。
この「クウ」は、うちの柚のちょうど一歳年上。
多分母親が同じ姉妹ではないか、と言う。

クウは2年前のある日、長女の住む部屋の床下からずっと鳴き声が聞こえ続けるので、大家さんと一緒に苦労して救出した子猫。
大家さんと一緒に助け出したので、大家さん公認で飼うことになったらしい。

その1年後、近所にいる野良猫の子猫のなかで、一番小さく弱く一緒に行動できないので取り残されていた子猫が「柚」。
その近所には子猫を連れて歩く野良猫が他にいないらしいので、クウと柚は同じ母親の姉妹では無いかとみている。

その姉妹の対面だけど...
柚という猫は本当に無警戒に人に懐いてしまう猫だが、クウは逆に臆病で恐がりで長女と大家さん家族以外には全く懐かない。
それ以外のものが近づくと「シャーッ!」と声を上げて威嚇して、近づかせない。
何度も長女の所に遊びに行っている次女やうちの奥さんにも、全く慣れないでうなり声を上げ続ける。
当然、私なんぞ殆ど触ったこともない。

そんなクウは、当然柚を見かけても「シャーッ!」。

うなられた柚はびっくりして、なんのことか判らずに固まってしまう。
クウが柚を見つけた時には「シャーッ!」と声を上げるが、クウが気がつかない時に柚はクウの後ろを不思議そうについて行ったりしている。
それでも、喧嘩になったりすると困るので二匹を離しておいたのだが...

一度、二匹を抱いたまま近くで対面させた。
するとクウは「シャーッ!」と大きな声を上げて懸命に威嚇する。
柚は始めは怯えて、小さくなるばかりだったが...娘がそれでも近づけると、最後に生まれて初めて同じように「シャーッ!」と威嚇の声を上げた。

それが最後の写真。
勿論それ以上は対面させなかったが、柚の猫らしい面を初めて見た。
「家のなかの野生動物」とも言われる、猫の一面。
...しかし、二匹を会えないように離していると、柚は相変わらず「お前本当にネコかよ?」と溜め息をつくようなドジぶりを見せつけて、相変わらず「箱入り猫」ののどかさを振りまいている。

今年も、柚はやっぱりダメ猫のまま成長できずに、笑いを振りまいてくれそうだなあ。
...まあ、そのおかげで我々は幸せな気分になっているんだけれどね。