「スライスを直したかったら、右つま先を少し開け。」...青木功。
青木功と言えば、元々の持ち球のフックボールをスライスに変える事で大成功したプロゴルファー。
ジャンボ尾崎との飛ばしっこをやめ、フェードボールをものにする事で「正確さ」を武器に世界を相手にするプロゴルファーへと成長して行った。
その青木が、スライサーに対するアドバイスとしてこう言っている。
普通は右足は飛球線に対して直角にするのがセオリーと言われている。
しかしこれが有名になったのは、フックで悩まされたベン・ホーガンがフェードボールをものにするためにこれを強調してかららしい。
プロゴルファーではない凡庸なゴルファーである我々にとって、右足を直角にセットするという事は「スエーをし難くさせる」「オーバースイングし難くさせる」という効果があるのだが、それは逆に「身体を回らなくさせる」「肩を入れ難くさせる」という結果になりやすい。
スライスの原因はいろいろあると言われているが、多いのがアウト~インのカット軌道によるスライス。
そしてそのカット軌道になる原因は、ほとんどが肩が十分に回らなかったため(トップが浅い)に、ダウンで右肩や上半身が出てしまい、ヘッドが外から下りてくる、というもの。
...これを直すのは、トップで十分に肩が回ればいい。
最低でも背中が目標を向くくらいは回さなくてはいけない。
右足を飛球線に対して直角にしていると、右半身がブロックされるために普通の人には肩を十分回すのは非常に難しい...よっぽど身体が柔らかい人か若い人以外は無理だろう。
だから、右足のつま先を少し開いて構える。
そうすると、肩はちゃんと目標方向に背中を向けられる程回ってくれる。
肩がそこまで回れば、もうクラブはインサイドに入っているのでボールに向かって真っすぐ振るだけで、ちゃんとインサイドインの軌道になるはず。
ということらしい。
,,,やってみる価値はある。
ただ、ハロルド・ヒルトンは「右つま先を開くと、方向性という永遠のテーマに悩まされる」とも書いているので、やり過ぎには注意、ということだろう。