ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

スイング中に右手グリップに力が入ると

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「スイング中に右手のグリップに力が入ると、スライスになる」...ジャック・ニクラス

アーノルド・パーマーが「キング」と称されたあと、「帝王」と称されたジャック・ニクラス
ニクラスについての栄光の歴史は、改めて書くこともないだろう。

フェードボールが持ち球のニクラスだが、これは落ち際に右に少し曲がるだけで、決してスライスしてはいない。
そのフェードボールを打つ際の、グリップに対する注意がこの言葉。
「スイング中に」というのが重要で、ニクラスは「スイング中はグリップの力はいつも一定にしておく」と言っている。
ニクラスはグリップのポイントは、
全部の指が開かないようにぴったりと握る。
始めは軽く握り、バックスイングの始まる前に「ぎゅっと締め」て、スイング中その力を変えない。
だと言う。

我々殆どのアベレージゴルファーの場合は、トップからダウンに入る時に「ギュッ!」と力を入れてしまう...それが一番いけないらしい。
インパクトでは意識しなくても自然にグリップに力が入るものだから、「スイング中はグリップの力を一定に保つ」事だけを考えて振ればいいと。

そうだろうなあ..とは思う。
しかし、自分の場合はバックスイング前に「ギュッ」とグリップを締めてしまうと、どうしても前腕に力が入り腕力(特に右腕)に頼ったスイングになってしまうように思う。
ニクラスのように、全ての指を密着させて握ると、どうしても左手が主導とならずに右手が主導して...アウトサイドインの軌道になってしまう。
そこで今流行の「ゆるゆるグリップ」にするのだけれど、バックスイング中に緩くしていても、つい「切り返しで右手のグリップに力が入ってしまう」事が多く、それがスライス、引っかけ、チーピンの原因となっている。

そこで、ダブルオーバーラッピンググリップを試したり、右手の人差し指と親指を伸ばしたりして...
スイング中のどこかで右手が暴発しないような努力をしてはいる。
普通のスライサーだって、判ってはいるんだよなあ。
スイング中に右手に力が入りすぎるのは良くないと...でも、同じグリップの力でスイングするってことは、言うのは簡単だが、やることは本当に難しい。

多分、これは「技術」ではなく「意識」の問題なんだろう。
「素振りはいいのに、ボールを打つ時は全然ダメ」とか、「広いホールではいいのに、狭いホールではダメ」なんていう事と同じ。
スイング中に右手グリップに力を入れないためには、気持ちを強く持つことか、能天気な自信過剰ゴルファーになることだ...そんな風に思えてくる。

本当は「純粋にゴルフができることだけを楽しむ」というのが一番いいかもしれない、なんて思うんだけど...
どうだろう?