ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

最低だったパットに光明が...  (2016年11月20日)

イメージ 1
酷い腰痛のために15年くらい前から使って来た長尺パターが、タイガーが巻き起こした問題に寄る「アンカリング禁止ルール」で、同じようには打てなくなった。
ランガーのようにアンカリングしないでもこれ迄のように使って、十分にいい成績を上げているゴルファーがいる事から、それほど心配はしてなかったんだけど...
実際のゴルフでは、長いパットは寄るのだが、1ピン以内からのショートパットが殆ど入らなくなってしまった。
どんなにチャンスにつけても、ナイスリカバリーをしても、それがOKになる様なワングリップ以上の距離は殆ど全く入らない。

スコアを気にしないゴルフとは言え、ナイスショットやナイスリカバリーが全く報われないのは辛い。
中尺や短い普通のパターも何度か試したが、やはり入らないのは同じで、腰が痛くなる様な感触もあったので元の長尺を使っていた。
どんなにつけてもよせても「どうせパットは入らない」と諦めていた.

ところが、先日遊んだヒッコリーゴルフで、思わぬ感触を得た。
ヒッコリーシャフトの古いパターは、ヒッコリーの先に薄い鉄板でL字型のヘッドがついているもの。
ニブリック等のヒッコリーアイアンと、ロフト以外はほとんど変わらず、構えると自然にショットと同じ様な「インサイドイン」の軌道のストロークをするようになる。
すると、これが以外に良く入ったのだ。

イメージ的には、今迄カップに「流し込む」ようにパットをしていたのに、「カップに打ち込む」様なストロークイメージになる。
するとボールはかなりイメージに近い軌道を描いてカップに向かって行く。

「そうか、俺は長い間ストレートのヘッド軌道ばかりイメージしてたんだ」と改めて気がつく。
長尺パターはアンカリングして吊り下げるイメージの為に、「支点を基準にして振り子のようにストロークする」のが基本だった。
打ちたい方向に「真っすぐ上げて真っすぐ下ろす」のが大事...と言う事は少しでもその「真っすぐ」が乱れると打ちたい軌道を外れてミスになる。
それにフェースの向きも少しでも変わると外れてしまう。
...そんな事ばかり気にしてパットを打つ事が当たり前になっていた。
だから基準の支点がブレてしまえば、真っすぐな軌道になんてなりはしないし、長さと重さがストレートにパターを動かす事を難しくさせていた。
その同じ感覚で中尺や普通のパターを使おうとするから、「真っすぐ」が乱れるともう入らない。
だから50センチも入らない。

プロが糸を張って真っすぐにパターヘッドを動かす練習をしているし、そんな練習器具を売ってもいるし、レッスンプロもそう教える事が多い。
それは正しい事は間違いない...パターヘッドを真っすぐ動かせれば、ラインに乗せやすいし安定するはず。

が、俺のようにそうすると入らなくなる人もいる。
真っすぐ動かすことばかり気になって、打てなくなったり手がちゃんと動かなくなる人だ。
「肩の上下動でストロークすれば良い」と知ってはいても、肝心の時に肩が上手く上下動出来なかったり、微妙なライン程右手が勝手に動いたり。

こんな人は、逆にショットと同じように「真っすぐ」ではなく「インサイドイン」をイメージして、肩から動かした方が良い場合がある。
極端に言えば、思い切りインサイドアウトストロークしても良いのだ。
どういうことかと言うと、パットのストロークではインパクトの瞬間に自分の狙う方向に面が合っていれば、インサイドインでもインサイドアウトでもボールは面に対して直角に転がるから。
真っすぐ動かす事が上手く出来ない自分の様な人は、思い切ってスイングと同じストロークをイメージすると良い結果が得られる事が多い。

そんな理論は、かって仕事をした何人かのレッスンプロも言っていたように記憶している。
腰の為に中尺を使って、インサイドインのパッティングをメイフラワーで試してみたが....結果は十分満足出来るものだった。
もちろんそれで急にパットが全て上手く行く様なものではないけど、真っ暗闇の俺のパットにかなり明るい光明が見えて来た事を感じている。

誰にでもお薦め出来るものではないけど、「真っすぐストローク」のパットで苦しんでいる人にはこんな方法もあると言う事で。