ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

「遠くへ飛ばそう」という考えを・・・

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「遠くへ飛ばそう」という考えを捨てなければ、スイングのリズムは作れない...エド・オリバー。

どんなゴルファーでも、「なんか調子がいい」という時があったはず。
初めて90を切った時、初めて80を切った時、ベストスコアを出した時...覚えているだろうか?
そんな時は、なんとなくスムーズにバックスイングが出来て、スムーズに振り切れる。
どの番手も、そんなに違和感無く振れる。
ミスしたと思っても、想像よりずっと小さな範囲の曲がりですむ。
ボールに対した時に、すっとアドレスに入れる。
ライが違っても、なぜか同じようなタイミングで振れる...
...こういう状態になった原因は、一般に(偶然)スイングのリズムが良かったから、と言われている。

(偶然)というのは、それが本当に偶々のことで、長続きしなかったから。
折角自分に合ったリズムでスイング出来たのに、そのリズムを結局自分のものにする事が出来ないまま、どこかに消えてしまうのを止められないのが凡ゴルファー。
本当に意識して身に付いたものではなく、偶然その日の体調や気まぐれで出会っただけのスイングリズムだからしょうがないのだが。

しかし、そういう時があったという事は、自分が自分のスイングリズムをものに出来たら、いつでもそういうスイングが出来る可能性があるという事。
80を切れた人はいつでも80を切れるだろうし、どんどんベストスコアの更新だって出来る「可能性がある」という事。

スイングの「リズム」というのはそれほど大事だと、古今の名プレーヤーが口を揃えて言っている。
練習するべきは、細かいテクニックをどうするかより、自分の「良いショットを打てる」スイングのリズムを作る事だと。

ただ、スイングのリズムを作るのに「飛ばそう」「飛ばしたい」という気持ちが入ると、それは無理だという。
確かに、「飛ばそう」と思った瞬間に、腕なり、グリップなり、腹筋なり、背筋なり、太ももなり、尻なりに強い力が入ってしまうもの。
そりゃあそうだろう...「普通」より「飛ばそう」という事は、「普通じゃない」力を入れる事なんだから。
でも、そうなるとスイングのリズムは「普通」の時と全然違うものになってしまう。
ただの博打スイングになるだけだ。

スイングにリズムを作りたい、自分のリズムでスイングしたい、と言うなら「飛ばそう」という気持ちを捨てる事。
それが結局飛ばしにもつながる...なんていうのは、まるで禅問答みたいだけれど、「だからゴルフは面白い」って事にしておこう。

いつも毎回ギャンブルショットの自分には、耳の痛い言葉だけれど(笑)。