ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

ヘッドは低く出してボールを追え!

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インパクトの後は、ヘッドを低く出してボールを追え!」...バイロン・ネルソン。

バイロン・ネルソンは、ツアー52勝(うちメジャー5勝)を誇り、1945年には11連勝を含む年間18勝という記録を残した名ゴルファー。

「近代スイングの生みの親」とも言われるそのスイングの特徴が、これ。
そのためには、両膝の関節を柔らかく使う必要がある(いわゆるニーアクションというやつ)が、これは我々レベルには結構難しい。
普通のアベレージゴルファーにとっては、意識すると「左右にスウェーしっぱなし」にもなりかねないので、深く考えてもしょうがない。
逆に右膝や左膝がのび切っちゃあダメだ、ということなら意識できるけど。

何よりも我々に役に立つのは、インパクトの後すぐに「ヘッドを上げて行く」動きは絶対にダメということだろう。
アイアンのショットは当然ながら、ヘッドを低く出して行かなければ、ほとんどがミスショットになる。
ティーアップしたボールならたまに当たるかもしれないが、「すくいあげる打ち方」に未来はない。
意識は「下に向かって打つ」のが正しいという事に異論はないだろう。

問題は、ドライバーのティーショット。
よくレッスン書には「アッパー軌道」で打つ、と書かれている。
だから「遠くへ飛ばしたい」とか「高い軌道で打ちたい」とかいう意識があると、アベレージゴルファーは思いっきりアッパーにボールをカチ上げようとする。
するとほとんどのゴルファーは、右に重心を100パーセント残して終わる「明治の大砲」になったり、「左肘を曲げ右手ですくい上げる」窮屈スイングになったり、右肩を思い切り低くして左肩を伸び上がらせたり、シャフトが寝てしまったり...
結果、ダフり、天ぷら、チョロ、大スライス、ダグフック、果ては空振り迄もしてしまう。
偶然真っすぐ当たっても、ほとんど距離が出ない結果となる。

そんな時に、このバイロン・ネルソンの言葉を思い出してみよう。
インパクトの後、低くヘッドを出して、ボールをヘッドが追いかけるイメージを持つのだ。
こう考える事で、右肩が下がりすぎたり、シャフトが寝たり、左半身が伸び上がるのを防ぐ事が出来るはず。
インパクトゾーンが長くなり、方向性が良くなるだろう。

ただし、ボールを追おうとするあまり、飛球線に沿って真っすぐに「どこまでも」ヘッドを出して行こうとしてはいけない。
ヘッドはインパクトからボールを追いかけた後、左に振れて行くのだ。
このためには左肘を真っすぐ出し続けないで、インパクト後にたたんで行くイメージを持てばいい。

本当のバイロン・ネルソンのスイングは、素人には真似できるものではないけれど、ちょっとした時にこんなイメージが結構役に立つ。
一度、練習場でお試しを。