ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

願い事

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気がついてみると、Kさんは今年は年女だ。

「ああ...もうこんな年になっちゃったか...」
そんな感想しかでて来ない。

結局、結婚はしなかったなあ。
「出来なかった」んじゃなくて、「しなかった」んだ。
普通よりはもてたと思うし、誘いも申し込みもあったんだけど...若い時は仕事が面白くて、その後はあれに熱中しちゃったからな...
窓際に置いてある、赤いキャディーバッグが頷いているように見える。
...30になる頃に友人に誘われて始めたゴルフが、自分の人生にこんなに大きな割合を占めるとは考えもしなかった。
40になる頃にホームコースを手に入れてからは、なおさら。

仕事が順調なせいもあるけれど、毎週週末にホームコースに行くようじゃ、結婚なんて事はこれからもないだろう。
ハンデは13で止まったままだけど、最近はよりゴルフが面白くなってより深くゴルフを楽しんでいるんだから。
コースでは、色々と声をかけてくる男性メンバーは居るけれど、面倒なので女性の仲間としか回らないし。
初打ちはいつにしようか...

初詣で貰って来たお守りをバッグにつけたら、今年のゴルフもスタートしよう。
もう10個くらいぶら下がっているお守りはちょっと目立ち過ぎるかなあ...
他に古いのが10個くらいバッグのポケットに入っているんだけれど。
...このお守りを見ると、みんな「縁結びのお守り?」とか「交通安全?」とか、「家内安全?」とか「まさか「安産祈願?」とか聞くんだけれど、私は右手を立てて「長寿と繁栄を」とMr.スポックのように答えてごまかしている。

本当のことを言ったら、効き目なんてなくなってしまうから。
...確かに、初詣や旅行先で手に入れたお守りは、「縁結び「や「安産」や「交通安全」や「家内安全」なんかで有名な寺社のものだけど、私が願う神様は「ゴルフの神様」しかいやしない。

「どうか、私にラッキーを下さい。アンラッキーの数を少なくして下さい。」
「そして、私に楽しいゴルフの時間を!」

Kさんは、神様の前で手を合わせる。

...日本の神社の神樣方が、ゴルフを楽しんでいるといいんだけれど...