ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

むち打ち

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ゴルフに最適な季節だというのに、F子さんはゴルフが出来ない。
というより、今年はゴルフの練習もしていない。
医者に「最低1年はゴルフの練習もしてはいけません」といわれているためだ。

始めは寝違いかと思った。
ちょっと後ろを振り向こうとして、左の首筋に激痛が走った。
首だけを回して後ろが振り向けなくなった。
でも、寝違いだったら放っておいても1ー2週間もしないで治ると思っていたから、週に2日のゴルフの練習にも行った...首が痛くてアプローチしか出来なかったけど。
しかし、治らない。
一ヶ月、二ヶ月経っても治らないので、医者に行った。
色々と調べてもらった結果、「頸椎捻挫」らしいと言われた...簡単に言うと「むち打ち症」になっていると...それも、結構重症なんだと。
交通事故にあった訳でもないし身に覚えがなかったのだが、結局ずっと熱心にやっていたゴルフが原因なのではないか、という結果になった。
俗にいう「頭の残し過ぎ」。

7年前に始めたゴルフは、自分の人生で久しぶりに熱中出来る面白いものとなった。
夫のすすめでゴルフ教室に入ってみると、学生時代やっていたテニスの感覚が結構役に立った事もあって、上達は早かった。
何よりもそこのプロコーチに褒められたのが自分の奇麗なスイングフォームだった。
元々身体が柔らかく、無理せずとも肩は楽に90度以上回った。
フィニッシュでは肩はアドレスから180度以上楽に回る...腕が首に絡み付くように回るスイングはゴルフ教室の仲間からも羨ましがられた。
そこでプロに「打ったあともボールのあったところを見ていろ」とか「頭を残せ」と言われた事を忠実に守って、飛んで曲がらないフォームと褒められていた。

...スイングを褒められ、飛ぶし、曲がらないし、スコアもどんどん良くなってますます熱心に練習し、ラウンドしていた。
その奇麗なスイングフォームが原因らしい。
身体が柔らかい事を生かした、頭が奇麗に残る大きなフォローとフィニッシュ。
その度に自分の中で頸椎が悲鳴を上げていたって事のようだ。
その首への負担がついに耐えきれなくなって、身体が痛みのSOSを出した、と。

それで今年は一度もクラブを振っていない。
「1年静養すれば、多分大丈夫だろう」と、医者に言われたから。
「でも、同じフォームで打ったらまた痛めますよ。首に負担のないフォームで打つようにして下さい。」

プロも、「身体が柔らかいので、ちょっと無理しちゃったかなあ..」と反省している。
「これからは、あのソレンスタムのスイングのようなイメージを持ってスイングしましょう。」
「静養している間に、イメージを作って下さい。」と提案された。

自分でも、そうするしかゴルフを続けられないってよくわかる。
これからはソレンスタムのスイング...でもそうすると、あの自分の「飛んで曲がらない」スイングのゴルフとは全然違う、飛ばないし曲がるゴルフになってしまうんだろうという気がする。

それでもゴルフをまたやりたいから、来年の始めから少しずつアプローチの練習を始めようと思う。
春までに普通のショットが打てるようになり、秋には首に負担の少ないソレンスタム風スイングを完成させる。

良い季節なのに、今年は静養だ..しばらくはイメージだけでゴルフを楽しもう。