ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

2010年晩秋の旅

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昨年も今頃,思いもしなかった吹雪に出会った秋の旅。
今年もやっと有給休暇がとれた娘二人の希望で,清里方面への旅をして来た。

一番の目的地は清里清泉寮で,「暖炉のある部屋に泊まりたい」という娘二人の夢の実現。

娘を二人拾ってから,中央高速に入ったのが夜9時前。
この日は小淵沢の「道の駅こぶちざわ」で,夜12時までやっているという「延命の湯」に入ってから車中泊の予定。
受付時間終了が11時なので,その前に到着してゆっくりと温泉...露天風呂で寛ぐ。
そのあと道の駅「こぶちざわ」で、家族4人車中泊

翌日は夕方4時頃の清泉寮チェックインまで,25年くらい前までよくスキーに来たりしていた「ピラタスの丘」へ。
娘達が最後に来たのは二人ともが小学校に入る前...スキーは当然出来ずに,お尻で滑って遊んでいた頃。
そこのロープウェーで横岳の「坪庭」に向かう。
麓駅から見上げる横岳の山頂付近は真っ白に光っていて,もう積雪がある様子。
普通の靴の娘達は足元に不安を持ちながらも,「雪景色を見るだけでいいや」なんて話しながら外を見ている...それが,高度を上げるにつれ...
「あれ? 雪は積もってないよ。」
「木の上の方だけが白くなっている」
「わあ! 地面の草や木のところだけ白く光ってる!」
...
想像もしていなかった見事な「霧氷」の光景だった。
あらゆる木々の小枝の先まで、足元の高山植物の細い小さな葉っぱの先まで...一定の方向だけに見事に白く氷が張り付いている。
その厚さは10センチ前後まで...初めて見る,見事な霧氷の風景...その辺全体のあらゆるものが一定方向だけに白い造形を輝かせて,晴れた太陽の光に光り輝いているのは素晴らしかった。
思わぬラッキーに大喜びしたあと,昔通ったペンションへ。
その名前は、ペンション「みみずく」。
若くて格好のいい女性が切り盛りしていて,デザイナーやイラストレーター,音楽家などがよく泊まりにくるペンションだった。
もとはと言えば私の個展で、私の絵を買ってくれたのが最初。
その絵を飾っておいたら,偶然遊びに来た知り合いのデザイナーが見つけて大騒ぎになったり,友達が広がったり...
でも,それから25年以上...何度も立ち寄った事があったけれど,いつも不在で連絡がつかず,もうペンションは閉めてしまったと思っていたのだけれど...期待せずに訪ねて行ったら,ラッキーにも25年振りの再会!
大きくなった娘達にも驚いて,それからの人生を語って止まず...

その夜は娘達が泊まりたがっていた,清泉寮の「暖炉のある部屋」に娘二人と奥さんが泊まった。
私は甲斐大泉の「パノラマの湯」の露天風呂でゆっくりしたあと,美しの森山の駐車場で車中泊
満天の星空を肴に,上手い酒を飲んでいた。
冬の天の川と,オリオン,昴の見事な事と言ったら...もの凄く寒かったけど。

翌日は清泉寮の朝バイキングで合流して、神津牧場に立ち寄ったあと、軽井沢から立ち寄り湯二つに振られたあと、相馬川温泉「ふれあい館」の露天風呂で寛いでから帰宅した。
娘達にもう一日休みが取れたなら,軽井沢方面ではなく新潟方面に行こうと思っていたんだけれど,これはこれで...忙しかったけれど面白かった旅行だった...今回は特に「霧氷」に感動。

さあ,これから,練習再開。