ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

スロープレーと試合放棄

イメージ 1

始めにニュースを聞いた時はびっくりしたが、その後色々な情報を確かめてみた。

今開催されている日本の女子のメジャー「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」のMという女子プロの、スロープレーでの罰打に切れて試合放棄した事件。

事情はどうあれ、計測された時点で
ティーショットに28秒、エッジからの下り3.5メートルのパットに75秒、1メートルの返しのパットに75秒、残りパットに20秒!

此処で下された罰則2打罰に納得せずに、頭に来て試合放棄をしたという、女子プロ史上初の事件。

問題はこの時のMプロの言動。
自分だけが罰打をうけるのはおかしい、と言うのはガキの言い草。
もっと問題なのは「大事な試合では時間を気にするようではダメだと思った」「メジャーなのに時間が短か過ぎる」「一打一打慎重になるのだから...」等々の発言(いずれも複数の新聞記事による)。
これは自分のスロープレーを承知している...確信犯と言う奴だ。
そしてこのプロは昨年の9月の日本女子プロでもスロープレーで罰打を受けていて、スロープレーの常習者として協会にもマークされていたという。
本人に「大事な試合なら遅くなってもしょうがない」という考えがあるのだから、速くなる訳がない。
これだけの事実があるのに、ペナルティーに対して「納得出来ない」と言う事で「私的理由による」棄権とは...

なんでも、大器とか期待されているらしいが、これは本当に愚かな自分が原因の職場放棄。
おまけに、マーカーとしての責任も放棄して勝手にやめたので、アテストを受けるべき選手も巻き添えで失格の可能性があった。
その選手があわててロッカールームまで追いかけて、アテストを受けて事なきを得たと言う事だ。

この選手の行動...スロープレー、ペナルティーに対する態度、マーカーとしての責任放棄、ずっと納得しないで「なんで自分だけが」と言う抗議。

どういう裁定を女子プロ協会側が下すのか注目している。
これが甘く許されるなら、女子プロの未来はないだろう。

それにしても、最近はアマチュアでもテレビの影響で、プロの真似をしてグリーンを行ったり来たり、何度も何度もラインを確かめているスロープレーヤーが多くなった。
この事件の教訓は、プロでも「スロープレーになるくらい時間をかけても、パットは入るようにはならないよ」ってことかな。
そして、スロープレーする奴は、「カッコ悪い」し「みっともない」し「情けない」。