ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

ゴルフは法律と似ている。

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『ゴルフは法律と似ている。 どちらもトラブルが相手だ。』...バーナード・ダーウィン

みんな勘違いしている、ってことだ。
プロの試合を見ても、フェアウェイの平らで芝の生え揃った、何の問題も無いライからピンを狙ってパーオンする...それがゴルフだって思っている。
まるで練習場の打席のような場所からショットを打つのが「いいゴルフ」だって思っている。

ゴルファーにとって「良いコース」というのは、どんなコースだろうか?
よく言われるのは、「飛行場の滑走路のように広いフェアウェイ」「アップダウンのない平らなホール」「グリーンまで見通せる真っすぐなホール」...「古い名門コース」なんてのに多いのかもしれない。
こういうコースでのゴルフは、どのショットも練習場と同じに打てて、良いスコアは出せるかもしれない。
だから、スコアだけを追求する人にはきっと良いゴルフ場だと評価されるんだろう。

しかし、古いコースでも「名のある」設計家が残したコースは、決して不自然に平らなフェアウェイなんて作らず、逆に自然の地形を実に上手く生かして変化のある、練習場では体験出来ないようなショットを要求するコースとなっている。
それは、ゴルファーにアイデアと対応の柔軟性を求めるということ。
つまり「真っ平らなライなんて、自然界には存在しない」ということだし、「練習所と全く同じ打ち方なんかは通用しないよ」ということだ。

それは、考えようによっては、殆ど全てのショットが程度の差はあれ「トラブルショット」であるとも言える。
勿論、フェアウェイを外れれば、木の上木の下、或いは木の中水の中、爪先上がりに爪先下がり、左足上がりに左足下がり...「大トラブル」なのは当たり前。
そういう同じ状況なんて二つとない場面で、柔軟な発想とテクニックを組み合わせて対応するのが「ゴルフというゲーム」の本質なんじゃないだろうか。

良いライからナイスショットを打たなくてはいけない、なんて思い込んでいるのは間違っている。
ゴルフの面白さは「トラブルにどう対応するか」という事だとダーウィンは言っているわけだ。

それならば、「ティーグラウンドから以外のショットは全てトラブルショット」と覚悟しておいた方がいいかもしれない。
そうして、そのトラブルに対応する事こそ、ゴルフの醍醐味。
それが上手くいったら、それこそ最高の喜びが待っていると思えばいい。

まあ、ゴルフに対する熱中度が、また一つ上がる...とも言える訳だけど。