ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

2009年全英オープン3日目

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驚いたなあ...
まさかトム・ワトソンが3日目終わって首位だなんて,想像もしてなかった。
ただ,この日も強風。
おまけに風向きが変わって,彼の長年のリンクスでの経験が生かされる状況だったのが,この結果となったようだ。
それだけ、リンクスコースで風が吹き,その方向が変わるということは世界一流のプロにとっても難しい状況というわけだ。

このトム・ワトソン、ショットのリズムは若い頃と同じで,実にスピーディーで軽やか。
それなのに,若い頃のハラハラするような「曲がり」の危険を感じさせるところがない。

スイングだけ見てると,強い風が吹いているところでショットを打っているようには全く見えない。
タイガーをはじめとする今の強いプロ達が、強風の中でなんとかボールをコントロールしようと,スイングをいろいろと変えて苦労しているのに,ワトソンだけは普通のときと同じように振り切っている。
やはり「強風のリンクス」は,彼の得意とする戦場なんだろう...全英オープン5回制覇というのはだてじゃあない。
...とは言っても,今回の全英オープンを59歳で勝てるか,というと...

若いフィッシャーには今伸び盛りの勢いがあるし,普段冷静なグーセンが顔色を変えて必死に追いかけているし,ウェストウッドはひたすら耐えてチャンスを待っているし,メジャーチャンプ経験者もいい所で粘っている。
日本の久保谷やタイのジャイディーなんかも面白い。

残念ながらメタボの二人、カルカベッキアとデイリーは離されてしまったが、まだチャンスはある。
今日、ターンベリーに強風が吹かなければ,新しいメジャーチャンプの誕生となるだろうけど,もし昨日以上の強風が吹けば夢の60歳チャンプが生まれるかもしれない。

俺としては,どうしてもトム・ワトソンに感情移入してしまうから,明日彼が崩れていくのを見たくない...彼が敗れ去ったときに,何か自分にも痛い傷が残りそうな気がするから。

でも,今日は酒も飲まずに見るだろうなあ...
明日,がっかりする結果になったら,このブログもお休みね...きっとやけ酒飲んでるから(笑)。