ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

2009年全英オープン2日目

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石川が憧れていると言って一緒に回りたいと希望したのがトム・ワトソンだったら,きっと石川は予選を通過していただろう。
トム・ワトソンの一緒に回った16歳のアマチュア、マナッセロにたいする態度を見ていてそう思った。

タイガー・ウッズという男,「強いゴルファー」ではあると思うけど,決して「尊敬すべきゴルファー」ではない...王者の品格や風格はまったく持ち合わせていない男だということを,改めて実感した。
俺は,タイガー・ウッズは嫌いだ。

うまくいかない,ついてない,こんなはずでは...なんて時に、トム・ワトソンだったらあんな態度を取るだろうか。
今回,トム・ワトソンは調子がいいから...なんてことではない。
トム・ワトソンは自分が調子が悪いときでも、タイガーのようにあんなに何度もクラブを投げつけ,投げ捨て,怒鳴り,醜い表情は見せなかった。
今回、割を食ったのは,そんなタイガーに憧れて,見えざる力によって一緒に回った石川だったろう。
あこがれ,尊敬している相手に,調子が悪い,スコアが悪いからといって、目の前でクラブをぶん投げ,あからさまに腐った表情や怒った表情を見せられれば、たった17才の子供がビビらないはずが無い。
そのために10番でダブルボギーを打った後の石川の表情には,「失うものは何も無い」状況から「失いたくなものができた(予選通過)」ために護りに入り,タイガーの常軌を逸した態度に,完全に恐怖心が植え付けられてしまった、「子供の顔」の怯えが現れていた。

その後は,ドライバーのフルスイングは振れていても,明らかにアイアンショットでは手が縮み,芯を食わないショットの連発となって崩れていった。
トム・ワトソンと一緒だったら,少なくともあんな怯えた顔でプレーするようにはならなかっただろうと思う。

トップに並んだ、そのトム・ワトソン。
まさか優勝するとは思わないが,天候が荒れまくったら可能性は無いとは言えない。
そして,腹の出た二人のベテラン,カルカベッキアとジョン・デイリー...こりゃあ楽しみだ。
実際の優勝争いには、シンやグーセン、ウェストウッドなんていう中堅、ベテランのしぶといのが上がって来そうだけど,応援するのはトム・ワトソン。

ノーマン、デュバルは残念ながら予選落ちとなったけど,もっと年上のワトソンやカルカベッキアが頑張っているんだから,年のせいと言い訳はできないだろう。
日本勢では久保谷と今田。
どうなることか。