とは言っても、俺の旅ってのはそもそも行き当たりばったりで、今まで2回家族を連れて一週間から10日間北海道のあちこちを旅した時にも、どこも予約したりはしなかった。
まだ道の駅ができる遥か前、夏休みが取れる年齢の娘二人と奥さんに飼い猫まで連れて、トイレのある静かな公園で車中泊を重ねながら流れ歩いた(その駐車場の情報はまだ少なかったキャンピングカーの仲間から仕入れたものが中心だった)。
食べ物も「お腹が空いた」という娘の声が出てから出会う食堂で食べていたので、「大当たり」も「大外れ」もどちらもあった。
で、今回の北海道の旅は、メインの目標は稚内カントリークラブでのゴルフ,,,「その体じゃダメだ」、「できっこない」の声を押し切っての強行参加...18ホール前にギブアップはしたが、十分楽しみは体験できた。
それ以外の予定は何も決めていなかったのが、「おいちゃん」が(187センチ150キロで血液型B型だというのに)飛行機・ホテル・駐車場から美味しい店・名所まで、ゴルフ以外の全てを本当に微細に渡り何から何まで準備してくれた。
ま、俺たちは何もしないでおいちゃんについていくだけで良いという訳だ。
ホントに血液型B型か?(笑)
まずは奥様が食べたいといっていた「ジンギスカン」焼肉。
おいちゃんがネットで見つけた石狩の店...結構迷子になったけど、腹を減らしてやっと見つけたそのお店。
俺のイメージでは「ジンギスカン」というより「焼肉屋」だったけど...美味しくて当たり!
26日夜は留萌で一泊...ホテル代に夕食は含まれていないので、近所の居酒屋で一杯。
老齢の母親と若い息子のやっている店だが、店は満員で料理も派手ではないけど美味かった。
翌朝はホテルの朝食...まあ、味も種類も文句は無い。
で、次が今回の旅の食事では一番の目的の「憧れのウニ・イクラ丼」。
なんでも行列のできる店なんだそうで...が、すぐに入店できて食す!
ちょっと量が少ない気がするが,,,流石に旨し...満足。
これで一つの目的は達成。
この後旅のメインの目的の稚内カントリークラブのラウンドがあり、そのあとの夕食はみずお氏紹介の店の大宴会。
これは何もかも美味かった。
刺身もタコももずくも貝類も、全く文句は無い味。
流石にみずお氏は北海道を知っている..。
しかし、18ホール回りきれなかった俺の体力はすっかりガス欠状態になり、右足の痛みも強くなって歩くことが辛くてしょうがない。
やりたかった28日の「日の出と共にラウンド」にはとても参加出来ず、ホテルの朝食のイクラ丼の朝食で我慢。
もちろんマズくはなかったけど...早朝ゴルフができずに残念。
その後ラウンドを終えてきた3人からみずお氏が先に帰り、残った女性3人と男性二人の小樽までの旅が始まる(これは飛行機の関係で)。
途中留萌でおいちゃんの見つけていた寿司屋で昼食...のつもりが、そのおいちゃんと俺が大チョンボ。
値段の高いものが並ぶメニューから、ランチ用の手頃な価格のものを女性陣がチョイス、ならばと同じ価格のものを俺とおいちゃんが選ぶ。
しばし待った後で、女性陣の頼んだものは色々な料理が盆に乗って運ばれて来た。
で、俺とおいちゃんの前には小さな皿に乗ってウニが2カン...だけ!
「え?」「これだけ?」と大男二人が叫ぶ...メニューを見間違えて、ランチメニューだと思っていたのが高級な寿司の食べ比べメニューだった。
そのメニューの列の中で一番安かったものだが、それはただ寿司が二つという数の問題だったらしい。
もちろんたった二つの寿司なんて、187センチ150キロと181センチ90キロの男にはピー豆粒二つみたいなもの、一口で平らげて二人で憮然とした顔をしていると、女性たちが蕎麦やら丼やら茶碗蒸しなどを恵んでくれて、なんとか飢えをしのぐことが出来た。
ここは大外れ!
その晩はおいちゃんが会いたがっていた友人との宴会との事だったが、その店までの距離が長く、痛む右足を我慢して歩いているうちに大汗をかいて挙句貧血が起きてしまった。
間歇性跛行の状態も酷くなり、数十メートルごとに休まなくては歩けなくなった。
なので、ビール一杯で気持ち悪くなりタクシーで帰宅...宴会には参加できなかったのと、一緒に付き合ってくれたWT54さんには本当に世話になった。
もう、お天気以外でも女神様だなあ...もちろんうちの奥さんにも世話になっちまって...しばらく頭が上がらない。
翌朝のホテルの朝食もやっぱりイクラ食べ放題だったけど...なぜか俺には納豆の方が美味かった(笑)。
つまり、この辺で俺の暴飲暴食願望は消えてしまった、という事だ。。。俺はやっすいものだなあ(笑)。
で、帰る前の千歳空港。
俺と奥さんとWT54さんの選んだのはピザ。
まあ、俺たちはきっとこんなもんなんでしょねえ。
とりあえず「暴飲暴食」の夢は叶った...かな(笑)。