ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

準備万端・用意周到・計画通り..で年間150ラウンドなんだって

真冬の筈なのに、大雪警報の次の日でも上着がいらないくらいに暖かい。
そして、今日も彼がどこかのコースにラウンドを予約した、というメールがお一人様ゴルフのサイトから届く。

去年2回もこの一人参加のオープンコンペで出会った、見事にクレイジーなゴルファーのコンペ参加情報だ。

 

「平均すると週3回はラウンドしてます」と彼は言った。
年は60半ば...春先のコンペで一度会ったのだが、その時には挨拶程度の話しかしなかった。
しかし、11月のコンペで再会すると、いろいろな話をするようになった。
が、なんだかんだと障害があった俺のラウンドは、この時10ラウンドも出来ていなかったのに対し、彼が言ったのは「もう130ラウンドはしてます」という言葉。
「天気が良ければ週3回、悪くてもよっぽどでなければ雨でも週2回はやります。」ですと。

 

「もう仕事は退職したんですか?」という俺の問いかけに、答えてくれたのが彼のクレイジーな「ゴルフ生涯計画」というものだった。
大学を出てから、全ては「60過ぎたら仕事しないでゴルフだけやる」という目標に向けての努力だった、と言い切る彼には凄味も感じた。

もちろん妻子ありで、ゴルフのために仕事や妻子を犠牲にしたことは無い...会社勤めの時には人の倍働き、40代で会社を興してうまく発展させる事が出来たんだとか。
その会社で60歳までは懸命に働き、そのあとは自分が顧問として給料をもらう形にして、60からは定年退職という形で会社の経営から離れ、後を社員に任せたんだそうだ。
そう言う形に整えておいて、今は仕事をしなくても自分が作った会社から給料を貰い、本当に予定通りの「ゴルフざんまい」の生活を送っているんだとか...

「60を過ぎた年から、ずっと年間150回以上のラウンドを続けている」彼の、その体力と気力には、それを聞いていた他の二人も「すげえな」以外の言葉は出なかった。
彼はそのコンペの次の日も、「明日も天気が良い予報だったので、近くのゴルフ場をはしごします」。

腕は調子が良ければ80前後、プレーは速く、それほど飛ばないが寄せとパットが上手い。
「私なんかは、たとえ時間と金が許しても毎週3ラウンドする体力がありませんが」なんて話すと、「私はゴルフすることが健康法なんで」と笑う。

60過ぎてゴルフ三昧をするために、稼ぎと体力を考えて若い頃から準備して来たゴルフクレイジー...(彼の親しい仲間は、少ない人でも年間80ラウンドはするんだそうな。)...う〜ん。

 

この寒い季節も関係無く、今日も休む事なく彼が参加申し込みを続けているとのメールが届く。