ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

野鳥観察じゃなくて「野鳥見物」に

寒さと筋力低下で(怪我の危険があるため)しばらく一本歯下駄散歩がやれてないが、その代わりに最近は近所の「松伏緑の丘公園」によく行く。
まだできてそれほど時間の経っていない公園だが、坂道の上り下りが出来る標高25メートルほどの丘と、植林された落葉樹・針葉樹の多くの木々と、木道のある大きな池とにいろいろな鳥も集まるようになって、散歩がてらの野鳥見学が面白い。

今はこの丘の上り降りで3往復くらい歩いて、池の周りをぐるっと回って約4千歩くらい...この25メートル程度の丘でも、一気に上るとかなり息が切れて尻の筋肉も熱くなる...この運動がてらと気分転換に一日置きに行くようになった。

そして、最近この公園に珍しい鳥が増えてきたのに合わせて、手持ちの双眼鏡もエースのフジノンTS1440の出番が増えてきた。
今までの鳥が少ない期間は軽いニコンの8x20で済ましていたのが、防震装置のついた高倍率の双眼鏡で鳥をじっくり見物したい機会が増えている。
重いから嫌だと行っていたウチの奥さんも、珍しい綺麗な鳥に遭遇することが多くなって来ると「重い重い」と文句を言いながらも、キャノンの10x30の防振双眼鏡を首から下げて歩くようになった。

俺は元々「鳥の名前を知る」という行為にはあまり興味はなく、ただ「うわ!綺麗な鳥だな」という感動欲しさの「見学」ゆえ、鳥の名前を聞いてもさぱりわからない。
それが、最近この公園を歩いていると、巨大な望遠レンズのついたカメラと望遠鏡を持った「とりみ」のグループの方々にお会いする機会が増えて、奥さんが「何がいるんですか?」と聞くようになった。
多分どこかの野鳥の会のメンバーの方々だろうが、ほとんど我々夫婦の知らない鳥の名前を丁寧に教えてくれる。
名前を知らないんだから、双眼鏡で見つけても「へー、綺麗な鳥だなあ」とか「地味だけど可愛い目をしている」とかの感想しかないんだが(もちろん後で鳥類図鑑などで確認してはいるが、記憶力が落ちているせいか一向に名前を覚えられない)、その出会いはなんとも楽しいものである。

最近よく会うのは、「オオタカ」「カワセミ「モズ」とやっと名前を覚えた「ニシオジロビタキ」...
他にもスズメやカワラヒワ、カモ類多数、サギ類やカラスにハトや...無視されてしまう鳥たちは可哀想だが、たとえばオオタカの顔つきなんかには惚れ惚れしてしまうし、カワセミの派手な色彩はいつ見ても楽しいし、ニシオジロビタキの真ん丸い小さな目の可愛さなんて、うちの世にも大人しい飼い猫「ユズ」に似ていて愛着が湧く。

平らな田んぼの中に作られた低い丘と池のある公園は、きっと最近になってやっと鳥たちに知れ渡ってきたんだろう。
オオタカを頂点とした「それぞれの居場所」も落ち着いて来たようで、「あそこに行けば会える」という場所が多くなって来た。

丘に上り下りするトレーニングと、あまり使う機会のなかった双眼鏡の活躍の場も出来て、しばらくは(多分葉っぱが出て鳥が見難くなる春までは)重い双眼鏡をぶら下げながらこの公園に通うことが続きそうだ。

 


にしても、本来一番寒いはずのこの季節なのに、この暖かさはなんだろう。
...ゴルフやろうと思えば、薄着でも十分楽しめる。

2月は冬眠と決めたのは失敗だったのか?