ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

2022年マスターズ  予選終了 (さよならカプルス)

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以前は、早朝始まるテレビ中継のオープニング曲が大好きだったんだけど。

いつからかその曲も耳を素通りするようになり、かじりついて見ていた早朝からの中継も、午後のダイジェストやネットで結果を調べるくらいでよくなって...

さっき、ネットで予選通過の結果を見る。
1日目に「メリーのゴルフ奮戦記」さんからのリンクで、懐かしいフレッド・カプルスの1ラウンドの全ショットを見ることが出来て、彼の結果だけは注目していた...が、やっぱり75・79の7オーバーで予選落ち。

俺は、彼の柔らかくボールを運ぶようなスイングの大ファンで(自分ではできないが)、彼こそツアー1番のボールストライカーだとずっと思っている。
どんなライからでも、どんなクラブでも、彼はボールをしっかりと柔らかく捕まえて打ち抜いて行く。
素晴らしいスイングをするプロは、それこそツアーに山ほどいるが、俺には彼ほどインパクト音が優しいゴルファーはいないと思っているし、リズムも一番好き。
もちろんボールやクラブの材質でそれぞれ違いはあるけど、現代ツアーのどんなプロのインパクト音も俺には「金属的」過ぎて好きじゃない。
(だからと言ってパーシモンに糸巻きボールの音が良いという訳では決して無い)。

現代ボールに金属ヘッドでも、うるさい金属の「衝突音」を俺は不快に感じる...もっとボールがクラブに「くっついて運ばれる感じの音」が好きなのだ。
...カプルスのショットにはそれを感じる。
そのインパクト音は、(たとえ金属音であっても)パーシモンの時代から変わらない気がするのだ。

カプルス以外では、例えばエルスや南アフリカのプロにも、それに近い音でインパクトする者が多いと感じている(グーセン、ウーストハイゼン、シュワルテル等)。
ただ、全米オープンを2回勝っているレティーフ・グーセンは、その強かった時には俺の好きな柔らかいインパクトで感心していたのに、2004年以降(俺にとって)インパクトが強くなったと感じていたら...その後はオーラが無くなり、普通のプロになってしまった。

やはり、あるレベルまでいくと「もう少し」の飛距離が欲しくなってスイングをいじった挙句、せっかくの柔らかいインパクトが失われてしまうんだろう。
そして、多くは、消えてしまう...インパクトが強くなって飛ぶようはなっても、強くなったゴルファーはいなかった...と俺は思っている。

だけど、カプルスは変わらない。
今のスイングを見ても、やっぱり「どこからでも同じリズムで上手くボールを捕まえる」スイングは錆び付いていない。
しかし、若手と比べると飛距離はやはり出ない...かって「飛ばし屋」として名を売ったカプルスの飛距離は、並みのプロのレベルになっている。
そのため、今の飛ばし屋用に長くなったコースではロングアイアンやユーティリティーを多用することになり、彼の弱点であるアプローチやパッティングでミスを重ねる。

若く見えるフレッド・カプルスも、もう62歳。
その腹の出具合は俺を安心させるが...昔と変わらないように見える柔らかいスイングできちんと当たっても、現代メジャーのコース攻略には飛距離が(若さが)足りないってことだろう。

あーあ・・・時は過ぎたんだなあ。

 

プロゴルファーとしての最大の夢を叶えてしまった松山に、まだ燃える想いは残っているのか?
ほとんど人生最後のチャンスになるだろう、L・ウェストウッドの夢は叶うのか?
俺の今回のマスターズの注目点は、そのくらい?

 

...んんん、興味のある部分が少ないなあ...今年の「花のマスターズ」。