ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

耳でパットせよ

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「耳でパットせよ」...ジャック・ホワイト。
ジャック・ホワイトは、1904年の全英オープンで史上始めて300を切るスコア(296)で優勝したスコットランド出身のプロゴルファー。
ウィリー・パーク・ジュニアと並び称されたパットの名手。

そのパットの名手の名言、即効の効果がある。
特に短いパットを引っ掛ける・押し出す、というのは「フェースが開いた」とか「フェースが左を向いていた」と自己分析するゴルファーが多いが(プロでも)、彼に言わせるとこの殆どの原因は「頭が動いたから」。
しっかり構えたはずのパターのフェースが、インパクトの時に右を向いたり左を向いたりしてしまうのは、手や腕の動きそのものより「打つ前に頭が動いてしまう」事が原因だということらしい。

つまり、バックスイングからダウンに移る時に、(短い距離なのでカップが視界に入るため)ついカップの方向に頭が動いてしまう...頭が少しでも動くとどうしても上半身がその方向に動く。
その動きがどんなに微妙であっても、ショートパットというものが微妙な力加減を要求されるものであるために、フェースの向きやスイング軌道に影響を与えミスパットに繋がってしまう。
それを防ぐために、「ショートパットはカップに落ちるボールの音を聞くまで頭を動かさない」...つまり「耳でパットせよ」と言う訳だ。

でも、「頭が動いたため」と言われても、「俺は頭なんか動かしちゃいない」と言う人が殆どのはず。
...それも、ショートパットの下手な人程、「頭を動かしていない」と強弁する傾向がある。
ジャック・ホワイトは「頭が固定されていると思っても、目が動いただけでも頭が動いたのと同じ」と書いている。
...あなたは目も動かしていないだろうか?

「頭を動かしていない」「目も動かしていない」と思う人は、自分でパットをしてみるといい。
構えてバックスイング、インパクト、フォロー...カップにボールが落ちる音を聞くまで、ボールを・ボールがあった所を見続けてみる。
凄く違和感があるのではないだろうか?
カップに落ちる音を聞くまででなくても、ボールを打ったあとボールのあった所をしばらく見続けてみる...これでも違和感があるのではないだろうか?
こういう違和感を感じた人は全て「パットをする時に頭が動いている人!」だ。
つまり、ジャック・ホワイトに言わせれば、パットをミスするのが当たり前の人!

パターが悪い訳でもなく、ボールが悪い訳では更に無く、(スイングが悪いかもしれないが)グリーンのせいでも当然ない。
すっと構えた時にカップが視界に入る様な距離は、欲と不安と見栄のためにカップに注意が行ってしまうのは俗物を自覚する人間なら当たり前の事。
「見てない、見ない」つもりでも、俗物の身体は心に正直に動いてしまう...それを止めるには「耳でパットする」気持ちをパットの間中(愚かな自分に)言い聞かせ続けること。

勿論耳でパットしたからと言って全てのショートパットが入る訳ではないけれど、不注意なミスパットは確実に少なくなる。

これは簡単だから、是非おすすめの名言。
少しでもショートパットに不安がある人は勿論、ラウンド機会の少ない人にも、絶対に効果がある。

(ただし、最初からラインを間違っている人には効果はないからね。)