ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

こんな世の中になろうとは...

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...なんて光景が、盛り場の裏のあちこちで見られるようになる。
んで、引っかかったおっさんは場末の薄暗い部屋に連れて行かれて、なんだかちょっと色っぽい看護婦崩れのオバさんにブッスリと乱暴になんだか得体の知れないものを注射される。
「はい!これであんたはコロナにゃ罹らないよ」とか言われて。

てな笑い話が、ネットのあちこちで見受けられる。

それも原因は、「日本のワクチン接種のスピードじゃ、全員打ち終わるのには100年かかる」とか、「どんどん変異株が出現しているから、1回打ってもまたかかる」とか、「コロナはただの風邪だ」とか、武漢肺炎に関しては収拾がつかないくらい情報が混乱しているから。

「XXのワクチンは効かない」とか、「抗体は三ヶ月しか持たない」とか、「OOのワクチンは副作用が酷いのを隠している」とか、「自分の国用のワクチンが足りないから製造国が国外への輸出を承認しない」とか、「裏で何倍も金を出さないとワクチンが入ってこない」とか...
あるいは、「アビガンは効く」「効かない」から、「イベルメクチンは特効薬だけど、薬価が安すぎて製薬会社が儲からないからニュースにしたがらない」とか、「・・・の治療薬は効くどころか、有害で犠牲者が沢山出た」とか、何が真実か判断しづらい情報が世界に溢れている。

ただ現実に、日本では最初に言われていた情報よりもずっとワクチン接種が遅れている。
我々がいつ接種できるのかなんて、今も全く情報が無い。
まだ消えずにある「オリンピック」なんて言葉が、ただただ虚しく響く。

そんな中で、今日は3月11日。
あの日、俺と奥さんは鹿児島の友人の見舞いに行っていて、テレビで津波や火災の光景を見ていた。
あれから十年経って...その友人は既に亡く、もう一人の東北出身の飲み友達も亡くなった。
俺は心臓のカテーテル手術を経験し、奥さんも命に関わる病気から復帰の途中だ。

人生はいつまで続くかわからない。
でも、俺たちのようなちっぽけな人生にも、そのビビる心につけ込んで、怪しげな誘惑の罠が待ち構えている。

くれぐれも、内緒の誘惑には御用心。
いい話なんて、絶対にあっちから勝手にやっては来ないから。