ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

復活へ...

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(実際に自分がワクチンを受けられるのは、まだまだ1ヶ月以上先のはず。)

異常に遅いと感じられる「医療先進国」「文明国」「先端科学国家」だと思っていた日本の、武漢肺炎対策の決め手とも言えるワクチン接種...それが、やっとあちこちで動き始めた。

ワクチン自体はとっくに入って来ているはずなのに、あまりにも遅い。
自粛自粛の締め付けももう限界に来ているし...国民各自の節度ある自粛生活の「いつかこの雨も止むはずだ」という思いも限界に近づいている

なぜスピードが遅い?
...もちろん未経験の「ワクチン接種」という事態は、副作用や有効性の把握、何らかの予期せぬ緊急事態への対応などの安全対策チェックが必要なのはわかる。
しかし、接種の遅れが幸いして、先行して接種した国々の「結果」を参考に出来るんだから、俺は「ワクチンさえあれば」一気に対策を追いつけると思っていた。

が、ここで全くダッシュが効かない。
これは多分、日本人の生真面目さ・「横並び公平性」へのこだわりが足を引っ張っているんだと思う...きっと担当者は、数を揃えて、出来るだけ公平に、絶対に失敗のないように、そして結果が自分の責任にならないように、なんて考えているんだろう。
...やっと「案内」が来て、次に年代別の「申込書」が来て、それに決められた申し込みが上手くいったら、年代ごとに日時指定場所指定されて、それから順番に「ワクチン接種」となる。
我々にとっちゃ、ため息が出るほど面倒くさい。

それに比べて、(被害程度が桁違いとはいえ)アメリカでは「ドライブスルーのワクチン接種」までやって、そのスピードと量を重視したという。
「コロナに感染する前にともかくワクチン接種をしてしまえ!」という事なんだろう。

日本の医療従事者は精一杯懸命にやっている。
そのことにはただただ感謝しかない。
ただ国全体にとっては、こんな緊急事態にこそ、全体の流れを見極めて効果的に「澱まない流れを作る」ことが出来る「政治家」や「役人」が必要だ。
(一般人の俺たちが見通せない混乱の行き先遥か遠くを見て、進む方向を判断出来るのが「優秀な政治家」という者の何より必要な資質だろう。)

この未曾有の混乱のおかげで、世襲の人物が中心の「日本の有力政治家」という人たちの本質的な実力が見事にあぶり出されてしまった。
将来の首相候補などと言われていた政治家の思慮の浅さ、格好だけ良い売り出し中の政治家の頭の軽さ...それらが見事に世間に晒された。
何事もない平時ならエリート面は続けて行けたろうに...こうした「戦乱」の世には全く歯が立たない能力不足の者たちだ。

ただ残念なのは、逆にこうした戦乱の世だからこそ生まれる、才能に満ちた政治家がまだ出現していない事。
別に独裁者になりそうなヒーローなんか期待している訳じゃなく、ただこの疲れる世の中を以前のような世界に戻してくれる才能ある人物の出現を期待していたんだが...
誰か出て来ないかねえ。

 

いや、俺はただ「居酒屋で酒を飲み」「カラオケで歌を歌い」「魅力ある女性と語り合える(笑)」世界に戻って欲しい、って願ってるだけなんだけど。


みんながワクチン打ち終えて、それがその第一歩になるといいよなあ。