ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

新型コロナ肺炎の行方

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中国武漢から始まった新型肺炎の騒ぎは、予想を超えて大きく広がっている。

以前の「サーズ」・「マーズ」騒ぎの時の様に、「冷静に対処していけば収まって行く」なんて感覚で見ていたが、どうやら様相が違ってきた様だ。
異様なのは、以前の新型ウィルス騒ぎの時の様にネット上の様々な情報を集めて見ても、今回は病気の真実の姿が全く見えてこないこと。

感染率・致死率・重症化の割合・症状の特徴・効く薬の種類や治療法の予想などが、恐ろしいほど幅があって何が真実なのかが全然わからない。
事実として見えて来たのは、「感染率が今まで言われてきたよりずっと高い事」くらい。

ネット上で見え聞こえてくる症状の話や潜伏期間の長さからは、「生物兵器説」にも信憑性が増してくるし、テレビに登場する医者の話でも大したことないのか恐ろしいのか判断できず、いまだに見つからない特効薬や治療薬の情報が恐怖心を煽り立てる。

誰が見てもルーズな国の防疫対策が、ただの無能な当事者の惡手なのか、もっと複雑な国同士の密約の制限の為なのか、あるいはその影響を未来まで見た高度な戦略なのか、調べられる限りの情報を見てもよくわからない。
ただ、普通の市民の間に影響はもう出ている。
まずは俺みたいな花粉症には絶対必要な季節なのに、ドラグストアの店頭にはマスクが無い。
出現した当初に専門家から聞いていたよりずっと感染率が高い...遂には当局がエアロゾル感染・空気感染まで認めるようになって、人の集まる場所での感染の危険性が言われるようになり、多くの春の催しが中止になり出した。
スポーツも無観客試合や試合自体の中止が相次いで、だんだん一般の小さな会合まで自主的な中止になる雰囲気が蔓延して来た。
もし一人でも構成員に感染者が出ると、潜伏期間の長さから組織全体に半月の活動休止が必要となり、会社でも学校でも商店でもその影響は半端じゃない。
結果、繁華街の人出は減り店の客は減り、人は出来るだけ外出を避けて経済活動は大きく縮小し続ける。
それでも会社員は仕事を続けなければならないために、通勤の満員電車がなくなることはなく、ここで感染が広がって行く。
おまけにだんだん若い感染者や、重体になる感染者が増えて来ると、「自分は若いから大丈夫」「症状は軽いんだし」なんて言う安心感はどんどん消えて行く。
このあと感染拡大が続けば、医療機関に感染者が殺到して医療崩壊を引き起こしかねないことを心配する。
何しろ今の時点でワクチンも治療薬も無い状態なのだから、感染が分かったってただ混乱が増すばかりのはず。
(来月から治療のために入院するうちの奥さんに、こうした混乱の影響が出ないことを祈っている。)

今の政府のモタモタ感のある対応は、多分「やり過ぎるとオリンピックが危ない」と言う危機感からだと想像するが、本当に開催できるんだろうか?
こんな風に世界が特別な状態では、「人の集まるお祭り開催の中止や一年延期」を考えた方が良いのではないか?(ただ、「中止」ではあまりに影響が大きいので、特例としての1年延期がベターだと俺は考える。)


感染拡大を抑え、ワクチンや治療薬が見つかって、「あと半年以内に新型コロナ騒ぎが沈静化する」というのは現実的か?
感染国の国民の入国制限を決める国が出始めているこの雰囲気の中で、果たして世界中から人が集まるお祭りの開催が可能なのか?