ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

奥さんの治療と散歩と外出自粛

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今月は、2日3日と奥さんの治療の第5クールの点滴があり、明日が皮下注射がある。
点滴は長いもので5〜6時間、短いものでも3〜4時間はかかる。
その前に採血や血圧測定などもあり、俺はまず時間に合わせて病院まで車で送り、点滴が始まったら点滴中の昼食や飲み物を買って届け、点滴が終わる時間に合わせて病院で会計や薬局で処方箋に合わせた薬の受け取りをする。
なるべく人の多い場所に居させないために、行き帰りも車の送迎のみで電車は使わない。
まだまだ武漢肺炎の状況が落ち着かない中、最もリスクのある立場の人間として他人(特に病院内の)に極力接しない事第一に行動している。

もう3ヶ月以上人集まる場所を避けて生活しているが、閉じこもるだけではなく、他人の会う可能性の少ない場所を選んで、なるべく外を散歩するようにしている。
皆が動き出す時間を避けての川の土手道や公園の遊歩道歩き、曇っていれば近所の田んぼの間の散策や、近所2〜3駅の間の町の路地歩き、などを毎日違う方向に出かけて行く。
ただし、家からだと知り合いに会う機会が多く、会えば色々と聞かれるので(うちの奥さんがおしゃべり好きでもあるし)少し離れた土手や公園まで車で行くことも多い。

車で出た時には、道が舗装されていればほとんどの場合、俺は一本歯下駄で歩く。
同じ距離を歩くなら、一本歯下駄は確実に普通の靴の場合の3倍以上の筋肉を使うように感じているので。
でも、最近は下駄の歯がすり減ってきて、ちょっと高さが低くなってきた。
かなり全体がヘタってきた下駄を、そっくり新品に買い替えるか、また歯だけの交換をするか...ちょっと考え中。


ちょうどうちの奥さんの病気の治療と重なった新型肺炎騒ぎ...考えようによっては、丁度良かったのかもしれないと最近思うようになった。
もしうちの奥さんがこれに感染すると、治療によって免疫力が落ちているために重症化することは間違い無く、非常に危険。
なので、まず感染の恐れのあるところには一切外出させない、ほぼ1日家から出ないようにするのが治療中の基本生活。

...皆が心地よい季節の中で楽しく外出して集まり楽しんでいる時に、一人「閉じこもり生活」をしなければいけないのは辛いものがあると思うが、外出自粛要請によって誰もが家でおとなしくしている事を求められる状況は、「自分だけじゃない。」という慰めにもなっている。

今回で全8クールの治療予定の5回目。
いよいよこれから後半戦だ。
副作用は始まった当初よりも軽くなったように見える。
ただ、吐き気はまだ治らず、味がよくわからないとか指先の痺れとか、声のかすれや腫れなどはまだ治っていない。
主治医のO先生は「大丈夫、順調です」と言ってくれているが、本人には「良くなっている」という実感はまだあまり無いらしい。



大丈夫。

梅雨は10日過ぎらしい。