ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

味覚が...

最近味覚がすっかり変わってしまって、以前感じていた「美味しいもの」がわからなくなってしまった。
この原因が最近の治療で使われている薬の影響なのか、病気そのものの影響なのか分からないが、今は自分の味覚の変化に途方に暮れている。

自分で感じる「味覚」の変化というのは、具体的には「舌」の感覚の変化,,,舌の周囲がすぐに痺れ、中央部から奥が感じる辛味や旨味の感覚が以前とは全然違うのだ。
以前は辛い物好きではなかったが、「ちょい辛」とか「中辛」程度には辛い方が好きだったし...ピザにはタバスコをかけなきゃ気が済まない程度に刺激が好きだったし、カレーは「中辛」だったし、それで十分美味しいと感じていた。
それが今じゃ同じものを頼むと頭のてっぺんまで汗をかき、氷水を飲みながらでないと完食はとても出来ない。
「辛口」なんてものは全く食べられない。

同時に炭酸の刺激にも弱くなり、以前は運転中の眠気覚ましに飲んでいた三ツ矢サイダー(炭酸が強い)は、今じゃ一口も飲めない。
缶酎ハイや缶ビールも、度数の高いもの(7度以上)や炭酸の強いものは飲めないし、毎日飲むのは5度以下で炭酸の弱いものだけ。
(それどころか先日は「辛口の日本酒」でさえむせてしまった。)

食事時のオカズもキムチのような刺激物は一切ダメだし、納豆のからしにさえ汗だくになってしまう。
しょうがないのでお茶漬けやふりかけでご飯を食べる始末だ。


まあ、炭酸でむせるのは覚悟していたが、辛口の純米酒でむせてしまったのはショックだった...俺の舌だか喉だかがそういう刺激に非常に弱くなっているんだろう。
なので、今の状態は「味が分からない。」
今までの好物が「美味しくない」し、微妙な味が感じられない。

...つまらないなあ。
基本的に感じられるのは「甘い」とか「しょっぱい」という感覚くらい。
つまりお菓子のチョコやせんべいの違いと、カップ麺の味噌・醤油味の差くらい。
寿司(回る奴・わさびが入っていない)や焼肉(たれの濃いやつ)ならまあ美味しく感じれられるのだが、油断すると自分でつけた僅かなわさびで七転八倒したことも何度か...

この「オレの味覚」は戻るのか、変わったままなのか?
もし味覚が戻らなかったら、俺の幸せの味覚もそれに合わせて変えていかなきゃならないか?


人生ってのは....淡々とは行かないもんだねえ、つくづく。

骨髄穿刺...「痛いですよ」ww

輸血をしてもヘモグロビン値が7以上上がらないので、どうしても俺の「貧血状態はずっと変わらない。
ちょっと動いただけで息が切れて、心臓がバクバク...70メートルも歩くと脊柱管狭窄症による坐骨神経痛で、右尻から右足全体が少し痺れる。
その感じは多分軽い脳梗塞の人に近いのだろう...「杖が必要なのかな?」との思いが頭に浮かび、「これじゃゴルフは無理だよなあ」という結論に行き着く。

なんども書いているように、辛いのは「弱っているならその部分を鍛え直す」と言う今までの自分の人生での「一番当たり前の対処」が禁止されている事。
ともかく心不全を起こしたく無かったら「安静に」なのだ。


そんな「勿体無い日々」を過ごし続ける俺の基本状態を知るために、昨日「骨髄穿刺」を受けた。
ずっと治療を続け、輸血を何度もしたのはこのヘモグロビン値を上げて「貧血状態」を改善するためなのだが...それがなかなか上がらない。
まあ、この病気が骨髄移植以外に根本的な治療法は無いということは理解しているが、今使っているビターザで何年も症状が安定している人も多いと聞いているので、俺にとっての望みはヘモグロビン値が「高値安定」して貧血状態が改善され、カートで旅ゴルフを再開する事。
飛ばし自慢の奥さんが思い切りドライバーを引っ叩いて、「たまたま当たって」得意満面の顔になる経験をまたさせてやりたいのだ...

ただ、この病気は一歩狂うと急性骨髄性白血病となって、俺の人生も早々に終わる。
その危険性をチェックするための検査が今回やった骨髄穿刺なのだ。
担当のT先生は注射もこうした手術も素晴らしいテクニックの持ち主で、他の先生とはワンランク以上違う手際の良さを感じる。
(それなのに、こうした施術の時の口癖が「イタイですよ イタイですよ」...もちろん他の先生に比べて、全く「痛くない!」のに(笑))

検査の結果は今週土曜日にわかる...今は花粉が飛び始めて「元気でもゴルフどころじゃない」時期ではあるんだけれど、その季節の後に「また旅を出来る」可能性が少しでも見えてくれれば良いんだけれど。

さらばヒッコリー遊び

なんとかまた、100年前のヒッコリークラブと50年前の糸巻きボールで遊ぼうという夢はあったものの...

先週4回目のビザータの注射。
前回の輸血の結果から期待していたが...やはりヘモグロビン値は7を割り込み、再びの輸血となった。
...本当に、あのポパイがほうれん草を食べた時の様に一気に元気が溢れてくればいいのに...ビザータを毎日注射しても2時間我慢して輸血をしても、俺の体のフラついたヘタレ具合は変わらない。

しっかり100メートルを歩くことが難しく、息が切れると心臓が止まりそうになる。
これが根性や気合いでどうにかできる事ではなく、窒息状態から抜けようとするとあの2サイクル360ccジムニーで山登りした時のように、白い煙を吐いてエンストを起こしそうになる。

「呼吸が楽になったら」「100メートルの上り坂を登れるようになったら」「暖かくなったら」「花粉症が治ったら」...またヒッコリーで遊んでやるつもりだったが、そろそろ集めたクラブの整理を始める。
強めのハーフショットで糸巻きボールを引っ叩けば、気持ちの良い感触を得ることが出来る(その代わり、あまり飛ばない)ヒッコリー遊びに使えるクラブを、欲しい人に譲るためにオクに出品する。
資産的な価値のあるクラブは少ないと思うが、「遊べるクラブ」を集めたつもりなのでうまく行き渡ればいい...一応未使用の糸巻きボールもつけて、変態ゴルファーを増やしたいと思っているけど...どうなることか。

そうそう、出品方法もウッドからパター・ボールまでセットがいいのか、一本一本バラバラがいいのか,,,それもまだ決めかねている。

赤血球と元気が身体に溜まらない

世間の流れも仕事の様子も体調も、時事刻々と変わって行く。

1月1日から大地震と言う、「波乱万丈・天変地異」の「昭和99年」である今年の世界。
俺自身も、現在ビターザが第4クール...今週一週間毎日腹に注射をしている。
これで赤血級が増え、ヘモグロビン値が上昇して体を動かすことが楽になればいろいろな事が出来るんだが...今の所はまだ「だるさ」と「疲労感」に負けそうだ。


この波乱に満ちた昭和99年に、ついに恐れていた事が起こってしまった。
ずっと続いていた「紙媒体」の連載イラスト...日刊ゲンダイのゴルフイラストが昨年暮れで無くなった。
ゴルフイラストが無くなったというより、新聞に「ゴルフページ」自体が無くなったのだ。
思い返すと40年くらい続いたゴルフイラストの連載...担当編集者だったNさん、その後を継いだYさん、Hさんには感謝しかない。

...ある時期、通勤時間の電車に乗るサラリーマン達のほぼ全員がタブロイド判の新聞を読んでいた時期があった。
それが「ケータイ」が現れてから変化し始め、「スマホ」の登場であっという間に世界の全てが「紙からデジタルへ」と変わってしまった。
その変化は、それまで長く続いたアナログの「紙文化」がどんなに抵抗しても流れを止める事が出来ず、我々は人類の一つの文化の消滅の様を日々眺めているだけしか出来なくなった。

いよいよ俺の活動の舞台も狭くなって来たが、まだ共同通信で鈴木規夫プロの「ゴルフは心」と言う連載を続けている。
これを楽しみつつ続けるために、新しくクリップスタジオというソフトを使い始めた...硬くなった頭のリハビリも兼ねて、昭和100年に向けて(笑)。

縮んだ!

今、ビターザの第4クールの注射に入っている。

しかし、採血の結果に見るヘモグロビン値は相変わらず7・5前後を左右し、二桁の値は遠い。
メイヨークリニックでは、ヘモグロビン値の基準値を13・5未満を「正常値未満」と定義しているそうだが、俺の最近の数値はその半分しかなく輸血をしても増えない。
ただ、俺は結構長い間こうした貧血状態が続いていたためか、普通の人より貧血に耐性があると言われているが...それでも今の状態は「クラッ」と来ることが頻繁に起こる。
とても以前のように運動やゴルフのラウンドなんかは出来そうにないのを肌で感じる...無理してやったら心不全を起こすと散々言われている言葉にリアリティーがある。


で、ず〜〜〜っとおとなしく過ごしている俺だけど、昨日第4クールを始める前の身長・体重の測定での事...看護婦は冷たい顔で「はい、身長179センチね」と言い放った。
言われるままに身長測定器に乗って、上から降りてきたバーにガツンとやられて、ついに179センチ査定になったという訳だが...ズーーっと書かれてきた「身長181・5センチ」からいきなり179センチになるのは実に寂しい(笑)。
...俺は身長が2・5センチも縮んでしまった訳だが、最近はスマホも満足に反応しないくらい水分も抜けちまったし、運動不足で筋肉も少なくなったし、腰から足は坐骨神経痛でちゃんと伸びないし、頭はついつい地面を向いてしまい、空を見上げて胸張る事も少なくなったし...いや、その前に部屋から外出することも少なくなった、か。

だいたい、医者に「登り坂と登り階段は歩くの禁止ーエレベーターかエスカレーター使用する事」「走るの絶対禁止ー心臓が止まるから」と言われた俺には、出歩いても道の隅っこをコソコソ、ヨボヨボと歩くしかない。


縮むはずだよな。

...この分だと、今年の終わりには170センチくらいまで縮んでいるかもな。

終わり方

ゴルフ関係の仕事を始めた頃...もう40年以上前のことだが、仕事に必要なこととして自分でも道具を揃えてプレーを始めた。
当時は取材を兼ねてのラウンドが多く、担当の編集者とプロゴルファーが一緒に回るのが基本パターンだった。
そんな取材で一緒になるベテラン編集者や高名なライターの話でよく出てくるのが、「俺はコースで死にたい」という言葉だった。
当時こうした取材で出会う人達は例外なく「ゴルフ熱狂人」で、今から思えば信じられないような「トンデモエピソード」を持った方々だった。
そんな人達が、口々に「最後はコースで倒れて死にたい」と言う。
「だから私は週に3回以上コースに出てます」「体調が悪い時ほどコースに出ます」「ここで倒れると絶対救急車が間に合いませんから」なんて事を言う。
(その中には複数の週刊ゴルフ誌の編集長も著名なゴルフライターの方々もいた)


が、それを全うした人はいなかった。
聞いた話では、みんなちゃんと病院で家族に見送られて天国のコースに向かった...んだとか。

大体、コースで倒れる前に殆どの人は「ゴルフがやれない状態」になって「ゴルフを引退」している。
まず一番多いのは、退職して年金暮らしになってから金銭負担が辛くなって、ゴルフから引退する人...それまでに会社関係のゴルフ中心の人はほぼ全員こうなる。

しかし、自分でコースに入り競技ゴルフに燃えていた人は、それではやめない。
しかし、70を過ぎて行くと身体がついて来なくなる。
腰を痛め、肩を痛め、膝を痛め、肘を痛め...それぞれを対処療法で整体に行ったり整形外科に行ったりして誤魔化しながら、それで治らなければ「スイング改造」として「痛くないスイング」を目指して、真面目に真面目に努力する。
なんでこんなにゴルファーってのは真面目なんだろうというくらい、懸命にひたすら努力して...どうしてもダメなら最後は道具やボールに責任をおっかぶせて、果ては「ルール無視」の禁断の道具にまで手を出して自分の「ベストゴルフ」の夢を見る。
これがゴルフという遊びの一番の魔力なんだと思うけど...これが出来たりしちまうんだ...はるかジジーになって「ベストスコア達成!」なんて奇跡が。

なので、ヨレヨレのジジーになっても夢を見て球打ち散歩に励むんだが...やがて誰でも諦める時が来る。
「もう、こんなもんかな」
「そろそろ終わりにするか...」


...俺もそうなると思っていた。
まだヒッコリーで「本気」出していないし。
気持ちは今のままじゃ「慣らし運転」だけしかやっていない。
俺は身体中あちこち湿布だらけ・包帯だらけ・サポーターだらけにしたって、これからもっと楽しむつもりだったのに。
その自信も、手応えもあったのに。

いきなりの赤信号は、治療法のない病気による重度の貧血と、それを無理すればの心不全
なんとか貧血さえ改善すれば、数ラウンドのゴルフは出来ると思っていたが...もう3回目の治療を終わっても全く良くならない貧血状態。

 

...こんな風に終わるとは全く予想外だったけど。

 

あ〜あ、バイバイゴルフ、なのかな。

2024年は、只じゃ済まんという訳か...

1日に大地震・2日に飛行機の衝突と、新年早々天変地異と人間エラーが飛び出して、この一年の行く先には何やら怪しげな雰囲気が漂ってきた。

今年が辰年・龍年・竜年って事で、今年の守り神は空を飛び・火を吐き・電撃を放ち・嵐を巻き起こす。
まあ、去年の凶暴なウサギと比べても、今年が大人しい一年にはなるはずがないよなあ。
そんな時に「ともかく安静にしてろ!」と医者に言われている俺には何をどうしようもないんだが、世の中に動乱の気配が漂って来ている時に何にもできない・しないのは辛いなあ...


昨日は採血してチェックし、ヘモグロビン値がまだ7以上に伸びない為に輸血決定。
その輸血をする為に、看護師に4回も針を刺しなおされて痛い思いをした挙句結局静脈に命中せず、若い医者にやっと挿してもらって輸血開始....この輸血の2時間は退屈で困る。
数値的にはこうした治療薬の注射や輸血はまだ良い結果を出していない。
そのため、まだ貧血症状は収まらず、少し歩くと息が切れて心臓に負担がかかっているのを感じる状態はずっと変わっていない。
...これじゃあ、とてもラウンドなんてできやしない...坂を登れず、走れば死ぬんだし、実際アドレスするだけでフラフラする。

...しょうがねえ。
しょうがねえって言い続けるのも腹が立つけど、現状この状態はしょうがねえ。
(この治療の俺の目標は、ともかくヘモグロビン値を二桁にする事...そうすれば、一回でもラウンドのチャンスが出来るだろうし、居酒屋で楽しむ時間だって作れる。)

今日は近所の久伊豆神社に初詣に行って来た。
もう6日だけどまだ屋台がたくさん出ていて、早速ジャガバター・ケバブ・焼きトウモロコシなどのB級グルメを頂く。
,,,おみくじは小吉。
だけど「願い事は・思いがけぬ事にて叶う」だし「病気は・信ぜよ治る」なんて、最高のご託宣...なんて有り難え事!(笑)。
そして、「地位も名誉も神任せ、一升枡には一升しか入らない」だなんて、なんて俺らしい。

今年の御神籤、下手な大吉よりずっと良い。
これを信じて、今年は行く...俺も頑張るから、神様頼んだぜ!。