ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

神戸ゴルフ倶楽部・19番ホールから

短いけれど非常に中身の濃い18ホールが終わった。

18番ホールでは、池戸支配人が我々のプレーを迎えてくれていた。
スタート前に支配人とはヒッコリークラブのゴルフの話をして、支配人自身の使っているヒッコリークラブも見せて頂いた。
本当は「支配人も一緒にヒッコリーゴルフで遊ぶ」なんて話もあったので楽しみにしていたのだが、当日コースの人の手が足りず時間を取れないとの事で残念だった。
流石にその支配人が見ていた18番ホールでは、自分の楽しみは一先ず置いといて綺麗にパーオンしてパーを取ることを優先した。

ラウンドは終わっても、今回はmizuo氏の紹介によるチャンバーに一泊する「19番ホール」の宴会があるので、この旅ゴルフのフィナーレはまだまだ続く。

プレー後、俺の知る限りで最も狭い風呂で汗を流し、さっぱりと着替えてからやはり古い歴史を感じるチャンバーへ車で移動...これが先ほど回ったコース内を横切る道路を行く、不思議な道。
この「チャンバー」と言うのは、いわゆる「ロッジ」でハウスと同様に古い歴史を感じる建物だった。
ただこのコースはあくまでプライベートコースであり、このチャンバーについても「公開」することを賛成しないメンバーの方々がおられると言うことで、チャンバー内の説明は省く。
(このチャンバーの雰囲気は、部屋の広さは違うけど大昔に泊まった大洗ゴルフ倶楽部の古いロッジに似てると感じた。)

夕食前にmizuo氏推薦のこのコースならではの風景探索。
まずは「ホールからの日没」。
残念ながら少し雲が出てきてしまったが、それでもその日没風景は十分に美しかった。
...その後はコースが用意してくれたすき焼きの宴。



イメージ 1

鍋奉行を地元関西の方に任せたすき焼きの宴が、今日のプレーの自虐と反省の調味料に色取りされて、大笑いのうちに盛り上がった後、mizuo氏の話にいつも出てきた「このコース最高の景色」を見に出かける。

神戸の街からすぐ近くなのに、ここは標高818メートル。
日中半袖でプレーした後でも、外に出ると冬物の上着が欲しくなるくらい涼しい。
ほとんど照明のない中を、星明かりを頼りにmizuo氏の案内でそのビューポイントへ...来たのは、俺とうちの奥さんと、wt54さんとmizuo氏との4人。
なんどもここに来ているというmizuo氏の案内がなければ、どこがどこやらさっぱりわからない暗い道を歩き、登り、たどり着いた高台で...「うわあ!」というのがこの光景。

イメージ 2

誰が言ったか「神戸百万ドルの夜景」だ。
それも、ここは六甲山の頂上なんだとか。
(昼のラウンド中に、「前日頂上を目指してドライブしたのに分からなかった。六甲の頂上ってどこなんですか?」と聞くと、「このコースが六甲山の頂上なんですよ」と言われた事に納得)

少し雲が出ていたが、明石海峡大橋から関空、アベノなんちゃらとかいう場所もみんな見えているらしい。
みんな寒さに震えながらも、じっとその夜景を見つめていた。

....本当に、絶景だった。

イメージ 3


と、夜空が雲で覆われそうになった時、突然wt54さんが両手を夜空に伸ばしてなにやら唱え始めた。
「なにが始まったんだ?」なんて見ていると...「嘘だろ?」「本当に雲が割れ始めたよ?」「あ!北斗七星だ!」

なんだ...彼女は魔女だったのか(笑)。


と、その時なにやら激しい息遣いとともに、バタバタドタドタと足音が遠くから響いてきて、ポツンと小さな明かりを手にした「何か」がこちらに走ってくる気配。
暗闇にポツンとした明かりが猛烈に揺れているので、思わずカメラのフラッシュを焚いて正体を探る。

フラッシュに浮かび上がったその姿は、白く浮かび上がる浴衣を後ろになびかせて、大きな男が鬼の形相で走り上がってくる。
「きゃっ、なんだか怖い」と女性陣...
近づいてくると、「それ」は出かける時にポイゾンさんやメイプルさんとともに阪神戦のテレビを見ていたWさん。
「気がついたらみんながいないんで、『あっ置いていかれた?』と思って、必死に追いかけて来たんですよ」。
暗いので携帯の明かりを強くして、懐中電灯がわりにして来たんだと...サンダルで出て来たんだけど、足が痛いんで途中で裸足になりました...って(笑)。
(頭にロウソクでもさしていたら、まるであの映画の八つ墓村だね、と一同)

...改めて、みんなで百万ドル以上の夜景を楽しむ。
本当に、この景色が見られて良かった。

あとは明日帰るだけだけど、8日間の旅の締めくくりは・・・多分、昔より美しいこの夜景で充分に報われた。

ありがとう、セッティングしてくれたmizuoさん。
ありがとう、一緒に楽しんでくれたwt54さん・メイプルさん・ポイゾンさん・最後にたっぷり笑わせて頂いたwさん。
池戸支配人、どうもありがとうございました。


納得の神戸ゴルフ倶楽部への旅だったけど...次の旅に困るなあ。
まだ俺に、こんな極上の旅が残っているんだろうか?