ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

不満

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水曜日、前日の天気予報で「最高気温25度、最低気温20度、曇り」というので、急遽2ヶ月ぶりのゴルフに行って来た。

栃木のホームコースで、うち奥さんとキャンピングカー仲間のK氏との3人。

俺たち夫婦は6月末以来2ヶ月ぶりのゴルフだが、K氏は同い年なのにほぼ毎週ゴルフをしている「まだまだ燃えている」熟年ゴルファーだ。

この日も前日申し込みでの急な誘いなのに、元気一杯のゴルフをしていた...見習わなくちゃなあ。

 

自分のゴルフは9月9日に漫画家コンペがあるので、みんなとのニギリや足の引っ張り合いに耐えるだけの「ゴルフ 勘」を復活させるのが目的だった。

そのために、(この日は涼しかったが)多分残暑が盛り返すだろうコンペ当日の酷暑対策として、ヒッコリークラブではなく気楽に力を入れずに遊べる手持ちの現代クラブを持っていった。

ウッドは以前普通に使っていたもので、アイアンはシャフト挙動がややヒッコリーに近いファットシャフトアイアン、ボールは商品で貰った2ピースボール。

 

やっぱり、こういうクラブやボールだと飛ぶし、曲がらない。

ホールを攻めるのは楽だ...フルバックからでも、2打目が打てるところになればまずパーオンを狙えるし、打ち損なわなければ大したピンチにならない(もちろんスコアを作るのはまた別だけど)。

 

...でも、プレーを続けていくうちに気持ちの中に「つまんねえ」という気持ちがどんどん強くなって行く。

「このパットが入ればバーディーだ」「これを入れればパーだ」「お先に、のボギーか」なんて風にホールは進んで行くのだが、自分にとっては「つまらない」「だからなんだってんだ」なんて気持ちが抑えられない。

スコア的には普通にパーオン狙える現代クラブの方がヒッコリーゴルフよりずっと良いのだが、パーオンなんてハナから考えずに、真剣に飛ばない糸巻きボールを操ろうとするヒッコリークラブでの緊張感の方がずっと楽しく感じる。

 

それと、この深いキャビティヘッドのファットシャフトアイアンは良いクラブであるのは確かだ...ヒッコリークラブだったら明らかなダフリショットでもちゃんとグリーンオンするし、どこに行くのか判らないようなミスショットでも全然許容範囲の中に飛んで行く。

ラフからでもボールは上がるし、距離も出る。

ウッドは、例えばドライバーではヒッコリードライバーより7〜80y飛ぶし、フェアウェイウッドも7wでヒッコリーのドライバーくらい飛ぶ。

 

もしスコアで飯を食っていくゴルファーだったら、絶対に科学的な現代クラブにするべきだし、ヒッコリーのクラブってのが道具としては非科学的過ぎるのは否応もない真実だ。

 

だけどこのゴルフの結果、俺は今度のコンペでは(最高気温35度以下なら)ヒッコリークラブを使う事に決めた。

スコアは普通に現代クラブを使った場合より10打以上悪くなるはずだ。

ニギリも負けるだろうし、馬券も当たらないし、みんなに「下手になったなあ」って笑われる事だろう...が、それは大した問題じゃない。

大事なのは、俺にとって今一番使って気持ちいいのはヒッコリークラブだという事。

(大雨の時や冬の寒い時、真夏の酷暑の季節には現代クラブを使おうと思うが、これはあくまでヒッコリークラブの破損予防の為。)

普通に使える季節は全てヒッコリークラブに糸巻きボールでゴルフを遊ぶ。

コスプレの趣味は無いので、ヒッコリークラブでのコンペなどに出るつもりはない...ただ30半ばから始めることになった俺のゴルフの、時間とともに変化してきた「ゴルフ遊びの心」がゴルフ人生の最後に「ヒッコリーゴルフ」というものを選んだだけ。

 

誰にお勧めするつもりも無いが、そんなゴルフもあるって事はわかって頂きたい。