ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

ボヘミアンラプソディー

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クイーンのフレディ・マーキュリー...の映画「ボヘミアンラプソディー」をうちの奥さんと長女の3人で見て来た。

・・・いいコンサートだった。
あのように大音量でのクイーンを聞いた事が無かったから、昔から聞き慣れた曲がどれも実に新鮮だった。

フレディ・マーキュリーは少しだけ年上のため、俺は絵を書き始めた時からリアルタイムで彼の歌を聞く事が出来た。
当時感じていたのは、こうした有名になる「ロック」の連中はなんて綺麗なメロディーの曲を作るんだろう、という事。
日本で「俺はロックやってる」なんて連中は、ほとんどが「音量が大きいだけの、よくわからないメロディーで何を歌っているのかわからない」曲らしきものを怒鳴っていたけど、俺が好きなのは「ロックなのに」メロディーが美しい曲をやる奴らだった。
(俺が好きだったのはボン・ジョヴィとか、トム・ペティとハートブレーカーズとか、ジョン・フォガティとか、スプリングスティーンとか、ダイアー・ストレイツとか..)

クイーンの曲を、今回改めて大きな音で(映画館の良い音響設備で)聞いてみて、改めて「綺麗なメロディーの曲が多いよなあ」と感動した...あの当時もそう感じてはいたが、俺にとってフレディ・マーキュリーって奴は「ナルシストのゲイ」で「歌はすごいけどキモい奴」との印象が強くて、どうしても一歩引いてしまっていた。

映画は彼の人生を追ってはいたが、俺にとっては初めてクイーンのライブコンサートに来たような気持ちで、次々と演奏される大音量の「気に入りの曲」の数々に改めて新鮮に感動することが出来た。

映画が終わって、3人で言った言葉が「いいコンサートだったね」だった。
特に娘はCDも持っているファンで、クイーンの曲が「あの曲も、あの曲も、っていうくらいいろんなCMに使われていたりBGMで流されていたりする理由がわかった」と言い、「帰ったらもう一度CDで聞き直す」とか。

俺としては、家に帰ってからネットで調べて見て、フレディの両親がインド出身で、彼自身があのボリウッドの音楽が好きだったなんて情報をネットで見つけ、彼の曲のメロディーの「親近感」のようなものに改めて納得。
当時の「キモい奴だけど、物凄い歌い手だ」という感覚...あらためて「やつは物凄い歌手だった」と再確認。

表現者」として、本当に尊敬する。