ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

マイブーム...カラオケ

イメージ 1

と言っても、原則・他人に聞かせるためのカラオケじゃあない。
他人に聞いてもらいたい程の自信は絶対に無く、むしろ音痴に近いと言うのが正直な俺の評価だ。

小学校で音楽の先生に吹き出されて以来、他人の前で歌らしきものを歌うことは30過ぎまで一度も無かった...と思う(何度か無理やり歌わされた事はあったがそんな嫌なことを覚えていたくなかったのか、記憶は極薄い)。
今でも怒りを感じるのは、その音楽の先生がピアノの音をポンと出して「これ何の音?」って聞いた事...「ピアノの音なんか聞いたことも無かった貧乏なガキに絶対に分かるはずがないだろ!」
歌だってそうだ...ピアノの音のままに声を出すなんて、自分の声もわからないのに出来る訳が無いだろが!...その女の先生が俺のそれを聞いて吹き出したってのが、今でも夢に見る程トラウマになっている。

てな事で固く口を閉ざした30年余、結婚して住んだ近所のピアノの先生に「あなたの口笛の音、外れてないわよ」と言われて、「え?そうなの」。
その後合唱部にいたという美しい女性に、「あなたは高音が出ないだけで、音程は外れていないわよ」と言われて恐る恐る歌い始めたカラオケ...声出してみると、歌うって事は気持ちの良いものだった。
ただ、漫画家連中との宴会後のカラオケでは(歌うと点数が出るもの)、大した高得点になる訳でもなく、別に歌が上手い訳じゃないと自覚出来た...俺の歌は「男っぽい歌だ」とは散々言われたが。

でも、ずっとカラオケは1年に2度くらいだった。
それが最近、近所に「3時間歌って飲み物食べ物持ち込み自由で、シニア料金二人1000円!」というカラオケ屋が出来たので、うちの奥さんと週一くらいで行くようになった。
歌うのは自分の時代のフォークとか演歌ばかりだが、生まれて初めて色々と歌ってみるとこれが気持ち良い。
自分の声が、歌い慣れてくると以前より出るようになってくるのがわかる(別に上手くなっている訳じゃない)。
演歌はほとんど歌った事がなかったけれど、歌ってみるとこれも気持ちが良い。
考えてみれば、腹の底から大きな声を出す事なんてゴルフ場で「フォア~~!」って叫ぶ事しかなかった人生だ...「フォア」以外の言葉を大きな声で出す事がこんなに気持ち良いなんて、面白い話だ。

で、今じゃちょっとストレスが溜まったら、大きな声で歌う事が大好きになってしまった。
古い歌ばっかりで、他人に聞かせることは全く考えてはいない俺の歌。
無理やり聞かせたりしたら「傷害罪」になりかねないオレの歌。

防音してあるカラオケルームってのは、本当に救われる。
なので、今日も近くのコンビニで缶チュウハイとつまみと軽い食べものを仕入れて遊びに行く。
うちの奥さんも一緒に行きたがるのでいつも二人だが、来年は一人カラオケも回数を増やそう。
今の流行歌に歌いたい歌は無いので、古い流行歌がメインだが、童謡や唱歌・抒情歌を自分なりに歌う事が今のマイブーム。

誰にも聞いてもらえなくても歌うのが気持ち良いのだが...出来るならば、聞いて涙してもらえる曲が一つ二つ欲しいよなあ。
今は...やっぱり聞いたやつは絶対に吹き出すに決まっているからな(笑)。