ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

古い糸巻きボールの使用結果

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先日のヒッコリークラブでのラウンドに使用した古い糸巻きボール、斜め文字のマクスフライ。
ヤフオクで落としたものだが、多分ダンロップ65よりも新しいもので、斜めになってないマクスフライDDHよりは古いもの。
とは言え、そもそも「ゴムの寿命」が短いんだから、性能なんてものは発売当時の十分の一くらいだろう。
表面がサーリンカバーになった糸巻マクスフライDDHは結構使えるけれど、このボールは「バラタ」と言うと聞こえは良いけど所詮「生ゴム」なので劣化は相当進んでいるはず。
この3種類のマクスフライは、硬度が黒・赤‥緑の順で入り版硬いのが黒で柔らかいのが緑...古い壊れそうなヒッコリーに使うなら、一番柔らかい緑がいいだろうと予想して、この3種類を使ってみた。

打つのはウッドは現代ヒッコリー1本に、貼り合わせヒッコリーウッド2本と貫通型ヒッコリーウッド1本。
それにヒッコリーアイアン。

使ってみて驚いたのは、緑のボールの飛ばないこと。
黒と赤はそれなりに宙を飛び、感触もちょっと黒の方が硬いかなあ、という程度。
しかし、黒と赤がヒッコリーウッドで150~200y飛ぶのに対し、100y飛ばない!
「え?」と思って打ち直したが...同じ。
アイアンでも、全くボールが上がらない。
カバーア他の2種類と違うことと、打感がまるで粘土のボールを打っているみたいで「当たって反発する」という感じが全く無い。
古いボールは経年劣化は仕方ないものの、保管状態が残っている性能を大きく左右するから、このボールに関してだけのものかも知れないが、もうゴルフボール として使えるとは思えない。
古いクラブに対して破壊させるような危険性はないが、弾力というか飛ぶ性能は無くなっていると感じる。
こうした古い糸巻きボールを二つに切ってみたという人が、「中の糸ゴムはすっかり溶けてくっついてただのゴム団子になっていた」と言っていたが、まさにこのボールがそうなっていると思う。

黒と赤についてはゴルフを楽しむために使えるボールだと思うが、今残されている段階ではヒッコリークラブで「ゴルフ」らしく遊びたいなら、これ以降の糸巻きのダンロップDDHの方がずっと良さそうだ。
ダンロップDDHは、後半は硬い2ピースボールになって大量に売れたボールなので、ヒッコリーやパーシモンで遊ぶ人はくれぐれも買い間違えないように!
2ピースボールになったダンロップDDHは、古い木製クラブ破壊ボールだから。

それともう一つ。
古いバラタの糸巻きボールは、経年変化で必ず黄ばんで来る。
こうなったらフェアウェイに打っても、黄ばんだ色が見えにくくロストの可能性が高くなる。
特に秋の枯芝の時には、この色が絶妙の保護色となって、足元にあっても見つからなくなる。

なのでお勧めは「糸巻きサーリンカバーボール」。
バラタカバーよりはちょいと硬いが、古いクラブでのゴルフには最適。
競技でなければ、そのスモールボールが一番良い。