ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

カテーテルアブレーション手術後半年経過に北関東の低山紅葉

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5月15日の手術から半年が過ぎた。
一年前の今頃の、何かあるとすぐに脈が飛び始め、ちょっと「これは不味いかも」と思った状況では脈がバラバラになって収まらず、その気分の悪い状況が一週間続く...なんて事は術後には一度も無い。
ただ、時折脈が飛ぶ事はある。

この術後の心臓への自分なりの対応としては、過度の飲酒をしない事、毎日4千歩以上歩く事(有酸素運動)プラス一週間に2度は一本歯下駄で体幹の筋力ならびにバランス感覚の強化の歩きを心がけている。
この一本歯下駄は、体幹と下半身の強化には効き目があると信じているが...まだあまりに目立つので近所で履いて歩けないのが残念。

手術の結果には満足しているのだが、半年過ぎて最近少し不安な部分もある。
起床時血圧が寒くなって少し高くなって来ているのだが、脈拍が少ない。
以前はずっと60以上あったものが、最近は50前後。
それも50を切って48とか47とかいう時が多くなっている。
その所為か、歩き初めや運動の始めに息苦しさを感じる。
体の動きに心臓の動きがついて来られない様な感覚が、気のせいならいいのだが。
ペースメーカーを入れている知人が、「脈が少なくて運動すると息切れしてしょうがない」と言うのを以前から聞いていたので、そんな風にはなりたくない。

カテーテルアブレーションの手術の「いい影響」として、それ迄飲んでいた薬を飲まなくて良くなる。
意外な事に、それを不安に感じる自分が居る。
カテーテルアブレーション手術が成功すると(この成功率は非常に高いもの)、要するに不整脈が無くなるものだから、それ迄不整脈の為に飲んでいた薬を飲む必要が無くなる。
私の場合、既に10年以上毎日血液をサラサラにするワーファリン、不整脈を抑える薬1種類、それに高血圧の薬2種類と高脂血症薬と胃薬(保護用)とで、一日に9個程の薬を飲んで来た。
朝晩と少し違う薬を飲むので、惚けたりしたら訳が判んなくなる様な種類と量の薬だ。
そして、例えば納豆とか薬とぶつかる食べてはいけない食品と言うのが結構あって、面倒な事がずっと続いていた。
それが、手術後少し経って先生に「ワーファリンを飲まなくてもいいですよ、これから納豆も食べられます」と言われて「え?」と驚いた。
いつの間にか、ワーファリンは一生飲み続けなくてはいけない薬と思い込んでいた。
少し経って、今度は不整脈用の薬も飲まなくて良い事になった。
「あれ?」と言う間に、毎日飲む薬は高血圧用の薬2種類と高脂血症様の薬1種類、それに毎回1錠ずつの胃保護用の薬だけになってしまった(他に経皮吸収型のビソノテープと言う貼り薬があるが)。

勿論胃の為には薬を飲むのは少ない方がいいのは判るが、どこか自分の中に「酷い不整脈を薬に頼って抑えて来た」みたいな感覚があり、今迄は棒切れを持って悪漢に向かっていたのが素手で武器を持った悪漢に立ち向かっている様な心細さ(笑)があるのだ。
カテーテルアブレーションの手術が上手く行ったと言う事は、もうその悪漢が居ないはず、と言う事なのに「あれ、大丈夫なのかな、俺」と言う心細さは...面白い。

とはいえ、まだ半年。
脈の少なさは、当たり前の事なのか...もう不整脈の酷い発作は起こらないものなのか。
これからの寒い季節に、気をつける事はなんなのか。

不整脈の患者は多く、これからカテーテルアブレーションの手術を受ける患者の数は一気に多くなって行く。
カテーテルアブレーションは今現在日々進歩している治療法だし、こんな患者の体験記は何かの役に立つだろうから、このテーマは定期的に続けて行く事にする。


北関東の低山紅葉とゴルフの話は、また明日。