ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

全てヒッコリークラブでの今年初ラウンド

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前にもヒッコリークラブを使ったラウンドをした事はあったけど、その後色々とクラブを集めて、一応のラインナップが出来た感があるセットでの初ラウンド。
結局入れておいたファットシャフトアイアンの3番は使わなかったので、純粋にヒッコリークラブだけのラウンドとなった。

コースは芝も奇麗に生え揃い、緑の木々も美しく、吹く風も湿気はあるものの高原の涼風に似て気持ちの良い芝上散歩で、雨の心配も無くこの時期として最高の状態。
3日の漫画家コンペに向けて、芝上での各ヒッコリークラブの飛距離や特性を掴む事が一番の目的だ(各ヒッコリークラブはバラバラに集めたものなので、長さも重さもシャフトの撓りも1本1本全く違う)。

ドライバーは新旧とも、170~80yを打つなら殆ど問題ない。
ただ、それ以上飛ばそうとすると新の方はスライスし、旧の方はフックする。
フェアウェイウッドは、意外に使えるが「飛距離がどのくらい」と言う程安定しない...飛んだ時と飛ばない時の差が50y以上...(ま、自分が下手と言う事だけど)。

アイアンは、ハーフからクォーターショットくらいならそこそこ使える。
が、ニブリックでハーフショット50~80y。
マッシーニブリックで80~100y。
マッシーで100~120y。
シャフトの長いマッシーで130y前後。
ミッドアイアンで140~150y...もっと振ればもう少し飛ぶと思うんだけど、強く振ったヤツはみんな引っかけで左へ...150y以上は飛んでいたけど、打ち損ねると折れそうだ。

ヒッコリーシャフトでも、現代製のタッドモアではもう少し飛ぶし振れるが、このクラブは補助的に使うつもりなので今の所(ライの悪い時の)レスキュー扱い。
この現代ニブリックはバンカーでよく出るし、マッシーも打ち込んでも大丈夫なので今のクラブと比べても違和感は無い...あまり飛ばないけれど。

こうしたクラブを使い分けて、300y台のパー4や500y前後のパー5ならボギーオンは確実に出来そうだ。
実際ラウンドしていて「これなら45は切れそうだ」と思ったんだけど...ヒッコリーシャフトのパターが全くダメだった。
それでなくてもロングパターを使えなくなってイップス気味の「パットド下手野郎」が、撓りを感じるヒッコリーシャフトのL字パターを使った日には50cmのパットも全く入らなかった。
1ピンくらいならまだカップに近付くが、1mなんてかすりもせずに大オーバーやら大ショートやら...挙げ句の果てにダフって5cm、打ち損ねて30cmなんてパットもやらかしてしまった。

コンペに向けてパターだけはヒッコリーを使うのはやめた方がいいだろう...例え美学に反しても、だ。
同伴競技者にも悪い影響を与えそうだし、OKの距離も入らないんじゃ楽しくなくなる。


ラウンド中、面白い事に気がついた。
どうしたらヒッコリーシャフトの撓りを上手く使えるか、を考えて色々やっていた。
昔のヒッコリーシャフトを使っていたゴルファー達の写真や動画を思い出して、そのやり方の真似だ。
すると、一番しっくり無理無く出来たのが、バックスイングで頭を動かさず、左腕を無理に伸ばさず上げて行き、オーバースイングでクラブヘッドが見えるくらい腕を体に巻き付けたあと、それをすんなりほどくように振り抜く...こういうイメージでスイングすると、自分の力ではなくヒッコリーシャフトの撓り戻りの力でボールは力を入れてなくても飛んで行く。

...ああ、あの古い写真でよく見るまるっこく体に巻き付ける様なバックスイングは、ヒッコリーシャフトを生かす為に意味があったんだなあ、と理解出来る。
後半そう言うスイングを心がけると、タイミングが合いやすくいいボールが多く出るようになった。

ボールは糸巻きスモールボールを使ったが、例えばダンロップ65だと使い始めよりラウンドが進むに連れて飛距離が落ちて来る。
はじめの頃の感触よりも、同じ感触なのに2~30y落ちる感じ。
そこで新しいダンロップ65に替えてみると、明らかに球の勢いが違う。
この辺は私の想像だが、もう数十年以上前の古い糸巻きボールは、使っているうちに中の糸ゴムが切れてどんどん反発力が落ちて行っているんだろう。
それに、アプローチの時によく判るのが「下ろしたて」のボールはある程度スピンがかかるが、何ホールも使ったボールはただのゴムボールのようにダラダラと転がってしまう。
実際にスコアを考えるなら、古い糸巻きボールは3ホールくらいで替えた方がいいのかもしれない。

3日のコンペはパターだけはヒッコリークラブをやめておこう。
では、何を...それが問題だ。