ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

ヒッコリークラブラウンドー2...東ノ宮cc

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昨日、東ノ宮ccでヒッコリーシャフトクラブでのラウンド2回目を遊んで来た。
最高気温25度くらいで晴れた空に白い秋の雲が浮き、木々を渡って乾いた涼しい風が吹き、まさに「秋」を感じる最高の天気だった。
その前の日までの大雨の為か、コースの状態はややウェットだったけど。

今回のヒッコリーラウンドでの大きなテーマは、借りて来た「現代に製作された」新しいウッドとアイアンの試打。
今迄のヒッコリークラブを使ったラウンドは、数十年から100年を超える歴史を持った古いクラブを「自分がその歴史を終わらせないように」と言う気持ちで、出来る限り優しくボールを打って来たラウンドだった。
だからウッドはなるべくゆっくりと丁寧にハーフスイングで打って来たし、アイアンもライの良い所は普通にハーフスイング、ライの悪い所やラフではなるべく短い丈夫なクラブでフェアウェイに出す事だけを考えてて打って来た。

それが今回、「普通にスイングしても壊れない」という新しいクラブを借りて来たので、ティーショットやラフからのショットを普通に打てるヒッコリーゴルフはどう楽しめるのかと言う事に非常に期待していた。
スコアも当然大幅アップが望めるだろうし、と(笑)。
正直ヒッコリークラブでスコアの数字を追いかけるゴルフはするつもりは無いが、「ゴルフを楽しめる基準」はボギーペースで回ると言う事だと思っている。
なぜなら、それ以上叩いた場合は同伴競技者と会話を楽しんだり景色を楽しむ余裕がなくなるし、何より同伴競技者のゴルフのリズムを邪魔する存在になりかねないからだ。

そこで今回のウッドにはなおさら期待をかけていたのだが....この日回るのは東ノ宮のメインコースとも言える「さつき」「あおい」の18ホール。
コースレートは72・8くらいだが、実際の難しさは73を軽く超えると思っている...他コースの5下を連れて来ても(グリーンが普通に速ければ)90を切れないなんて事が(昔は)普通だった。
(今は私が競技に熱中していた頃より池が埋められ、バンカーが減らされ、砂は安物に替わり、木は切られ、グリーンは極端に遅くなり、ずっと易しく改悪されてしまったけれど。)

そんなコースで、スタート前一緒に回るK氏が「私この前の月例で大叩きしたので、今日はバックから雪辱戦ね」と言う...「えええ~、ちょっと待ってよ...俺はヒッコリーだし、白からのんびりとクラブチェックしながら回りたいんですけど」なんてとても言えず(笑)、「ええ、どこからでもお任せします」。

さて、期待の新しいウッド....八分ショットでヒッコリーのタイミングに合わせて...「え?なにこのくそ当たり」。
150ヤード程の低い変な感触のボール・・・これが結局このドライバーの9割の当たりだった。
それからはホールごとに強く振ったリ、弱く振ったり、フックを打とうとしたり、スライスを打とうとしたり....何をやっても、ちゃんと当たった様な感触の無いヘボ当たり。
それに輪をかけて、セカンドで使ったクリークは最悪だった...ともかくどう打ってもなにやっても空を飛ばない...全て自分のクラブだったらへし折りたくなる様な当たりばかり。
試しに古いミッドアイアンや、新しいミッドアイアンを使うとちゃんと当たってちゃんと距離も出て飛んで行く。

グリーン迄150Yを切ると、古いマッシーや新しいマッシー、それに100以内なら古いニブリックや新しいニブリック等もちゃんと当たってグリーンに乗るかグリーン周りには行く。
しかし、ラウンドの内容としてはティーショットミス、セカンドでクリークを2粗3度と使ってミスを重ね、殆どのホールで4オンや5オンになってしまう。
それでなくても距離があるので、ボギーなんて取れずにダボがやっと...プラス、この日使った昔のヒッコリーのパターが全く入らない。
このパターはちょっと俺には難しすぎる...この後の時代のL字パターの方がずっと易しいんだから、カップに入る方がおかしいくらい(笑)。
おかげで、スコアカードには8だの9だのが4つも5つも(笑)。

またこの現代ウッドをなんとかフェアウェイに打とうとしていると、自分の古いウッド(ブラッシー)を使った時にいきなり左に飛んでしまうようになったので、2本の現代ウッドは使っていると自分の古いヒッコリーに合わせたスイングを壊して行くと判断...なんの未練も無く借りた所にお返しする事にした。
対して、アイアンは深いラフや悪いライの場で躊躇無く打って行けると言う理由で、マッシーを一本欲しいと感じた。

どうしてあの2本のウッドがあんなに当たらず、また当たっても酷いのか....多分あの太いヒッコリーシャフトのしなりが他のアイアンのしなりと違い過ぎるのではないだろうか?
自分が気に入った「ヒッコリーシャフト」と言うものの「しなる感じ」は、そのクラブを何回か素振りすると勝手にクラブが教えてくれる感覚だったが、あの2本のウッドは違う。
ただただ「鈍い」のだ。
ヒッコリーのしなりと言うより、ただの棒切れが曲っている感じ。
しなり戻りが遅く、他のヒッコリーならシャフトの感覚に任せればヘッドは自然に戻って来るのに、あの2本は「もう戻って来るはずだ」と言う時に戻っていない...つまりいくら自分がヒッコリーのしなりに合わせたつもりでも、手や身体が「インパクト」と思った時にヘッドはまだ下を向いていてボールに当たる...だからボールは極端に低くしか出て行かず、まったく「つかまった」感覚が無いインパクトになる。
それを確認する為に、最終ホールではティーの右から思い切り左を向き、ボールを左足寄りに置いて大スライスを打つつもりでフルスイングしてみた。
すると、やっと初めてフェースにボールが当たった感じがして、スライスしながら飛距離も思ったより出た...当たり損ねのK氏の260Y付近のボールを超えてさらに10Y程飛んでいた。
こうすれば当たるんだ、と言うのは判った....しかし、こんなスイングは他のヒッコリークラブを打つスイングとは違い過ぎて面白くない。

甘い期待は...消えたなあ...この2本の鈍感さは許せません。
ヒッコリーゴルフでのティーショットは、もう少し考えてみる。

...それで、4日の漫画家コンペ...台風が来るじゃない(笑)。
雨の中ではヒッコリークラブは使いたくないから、他のクラブを使う事も考えなくちゃ。


それにしても...ああ、もう今日から十月なのか。