ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

年齢  (2017年4月17日)

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聞いた話では、あの「サザエさん」の父親の「波平さん」の年齢は54歳だそうで...

国民的テレビアニメとあって、殆どの日本人は一度は見た事が有るだろう。
そして、その家族構成は別に違和感も無くずっと受け入れられて来たんだろう。
しかし、今現在の我々の生活の姿とあらためて比べてみると、その変化に驚く。

以前は多かった3世代同居というのがまず少なくなって来たし、あのように「特に金持ちでもないのに」ゆとりの有るスペースでの暮らしもまず今は無理。
初期設定はもう既に61年前の漫画であるから、今の時代と生活そのものが違って来ているのはしょうがない。
でも一番違和感が強いのがその年齢設定。

特に父親役の波平氏
自分の感覚では、もうとっくにおじいさん...仕事にも生活にも疲れた「老人」のイメージだったが、何と調べてみるとその設定は54歳!
違う...!
今なら54歳というのは、まだ青春の尻尾を引き摺っている若者の成れの果て。
まだまだ色々なものを諦め切れず、輝く若さへの未練たっぷりの中年のなり損ない。
...自分がそうだった。
60になると、流石に色々な未練を断たねばならないと考えるが、それでも自分が年をとったとは認め難い。
なのに、60年前のあの世代の枯れようは、なんとも...
今の感覚では、波平氏は70半ばだろう。
オレにさえずっと年上に見えるもの。

現在の周りの姿を見てみると、今の30そこそこの青年はまるで子供(少年)のようだし、40過ぎても、まだまだ青年に見える。
昔の戦国の頃の若者は19歳で既に今の30過ぎの若者よりしっかりしていたと聞く。
当時の平均年齢40半ばでは、それでも人生の半分に達していたが。
寿命と年齢...それは、今現在の平均寿命が男80・79歳、女87・75歳という事と関係あるんだろう。
考えるに、寿命40歳なら40年の、80歳なら80年の、人生の中身の量や濃さは何時の時代も変わらないのではないか?
・・・ならば、我々の人生の今を流れる中身の濃さは昔の40年の人生の濃さの半分なのかもしれない。
つまり、同じ中身が倍に間延びしているって訳だ...それなら、妙に納得出来る様な気がする。


それに、そう考えると今の俺の年齢も戦国時代なら30代前半...まだまだ壮年て訳だし(笑)。
まあ、それも、人生で成し遂げられるものが昔の今も同じとしての話だが。