ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

最高の天気の大原御宿GC

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今年7ラウンド目だろうか。
遠いけれども広くて気持ちの良い(そして海に近い)、大原御宿ゴルフコースに行って来た。
週間天気予報で確認して確実に晴れそうな日を選んで、8時28分のアウトスタート。

前夜8時過ぎに家を出て、田圃で蛙が恋を語っている中を抜け道下道を通って、道の駅「つどいの里むつざわ」を目指す。
途中コンビニで摘みを仕入れ、「明日はゴルフ」の前夜祭を楽しむ。
車外に出れば、日中の強めの風と雨のおかげで、まるで汚れを拭き取った後のような潤んで滲む満天の星。
久しぶりだなあ、もう夏の星になっている星一杯の夜空を見るのは。

翌日はいすみ鉄道とランデブーしながら、裏道から大原御宿GCへ。
ただうちの奥さんは風邪を引いたらしく、お腹の調子が今一つで元気が無い。
が、それもスタートするとゴルフに熱中して無事ラウンドは出来た...途中で子鹿が出て来たり、リスがフェアウェイを走ったり、啄木鳥が木を叩き、雉が近くで声援をしてくれたり、天空から鳶が気合いを入れてくれたり....なによりもここの所記憶に無いくらいの鮮やかな青空と木々の緑が、「旅に来て良かった」なんて気持ちにさせてくれたとか。

自分は予定では、前半を自分のエースクラブ、後半をヒッコリーでプレーすると言うつもりだったけど...
いつもの様に、ティーショットドカーン、セカンドバシー、グリーンに乗ればバーディー逃しのパー、あるいはどこかでミスしてワンピンアプローチ、ナイスアプローチが入んなくてボギー...そんなゴルフを繰り返しての5番ホール。
右ドッグでショートカットすれば、残りはミドルアイアン...以前の漫画家コンペでは1オーバーで回ったアウトだったので、殆ど何も考えずにドライバーを手にして前の組のカートの位置を確認してドカーン。
ボールは思ったより右に出て、多分OB。
ここでやっと頭の悪い自分の目が覚めた。
フェアウェイが広く気持ちの良いこのコースで、あまりに天気が良い事もプラスして、今日はここ迄ゴルフにグレた当時のインチキゴルフをしてたんだって。
これじゃあ、なんだか...せっかく素晴らしい女性にあったのに、いきなり飛びかかってまるでレイプしようとしているみたいじゃないか!
いい年こいて、ホントにオレって馬鹿だよなあ。

それに比べると、ヒッコリーのシャフトが折れないように優しく易しくスイングして、パーオンなんて考えずにクラブに任せてホールを旅して行く、最近始めたヒッコリーゴルフは...魅力的な女性のご機嫌を伺いながら、決して不愉快な思いをさせないように、気を使い無理をせず、怒らず焦らず落ち込まず、そっと陰から支えるように...そんな男の気持ちの様なゴルフなんだよなあ。
(まあ、だからといって、それでそんな女性にモテるって訳じゃあ絶対に無いんだけれどね。)

じゃあ、午後に備えてここからはヒッコリーのクラブの試打に徹してみよう。
そう思って前回使わなかったヒッコリーのクラブをあれこれと打ってみてアウトを終わり、午後からはヒッコリーで色々とやってみた。
このヒッコリーでのハーフは、また似たような51。
この日はボギーオンを狙う130~100y未満の距離が合わず、4オン5オンが多かった。
このヒッコリーでのハーフの模様はまた後程。

ラウンドが終わっても、旅ゴルフの楽しみは続く。
ラウンド後に真っすぐ帰るのではなく、その近辺を帰りながら寄り道して歩く楽しみがまた大きいのだ。
ここ大原御宿なら、当然帰りには海に出る。
早めのスタート時間で、終わったのは1時半。
コースを出たのが2時半くらいでまだまだ日は高く、この日の天気の為に大原の海は見事な青のグラデーションになっていた。
これだけ鮮やかな海の色は本当に久しぶり...太東崎の燈台の上からは、青と群青と緑の海の色の違いがはっきりと見え、岬の下を飛ぶカモメや遠くを行き交う船達...もう夏の海が始まっているようだ。

途中、サーファー達の波と遊ぶ姿をしばらく眺め、「ああ、若かったら..」なんて感傷に浸り...。
はすぬまの道の駅に寄って酒のつまみを買い、眠気覚ましにキュウリの塩漬けを丸かじりしながら、混んでいる道を避けてのんびり走る。

ちっぽけな旅だけど、こんなモノでも非日常のワクワク感は楽しめる。
ついでにゴルフもヒッコリーの非日常にシフトして、来週の漫画家コンペもヒッコリー+ファットシャフトアイアンでやる事に決めた。
スコア的には望めないけれど、少なくともコースレイプ的なおバカゴルフは、もうしないで済むだろう。
いい加減ゴルフだってベテランの域に入ってるんだから、小洒落たゴルフを気取ったっていいだろうし。

せっかくのエース黒トップアイアンも、ヒッコリーシャフトのクラブが折れて無くなるか、糸巻きボールを打ち尽くすかする迄はちょっとお休みだ。
...まあ、その前に寿命が来たら、その時はその時で。