ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

小名浜オーシャンホテル&ゴルフクラブに「旅・ヒッコリーゴルフ」

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最近貧しくてなかなか旅ゴルフにも行けない...で、「海を見たい」+「旅ゴルフをしたい」+「ヒッコリーゴルフ」を、いずれも「より楽しめる」場所として小名浜オーシャンホテル&ゴルフコースに行って来た。

以前競技に燃えている頃に来た時には、このコースの印象は「海は綺麗だけれど、遠い・狭い・短い・混んで時間がかかる」の四重苦コースというものだった。
海のすぐそばの数ホールだけしか気に入らなかった。
それが、時間が過ぎて自分のゴルフの楽しみ方が変わり、自分なりのコースへの評価というものが劇的に変わってしまうと、今やこのコースは素晴らしく「楽しいコース」という位置付けになった。
天気の良い日に、素晴らしい海の景色を楽しみながら、変化に富んだコースの散歩を楽しむ。
海越え・谷越え・湾越えのホールのショットの楽しみは、他のコースでは味わえない大人の遊園地の楽しみだ。

今回は行き帰りのドライブ旅も楽しみたいので、片道二百キロを下道をずっと、寄り道しながら行き帰りした。
寄りたいところとして海や湖の風景、道の駅など...今回は霞ヶ浦と太平洋や、那珂川久慈川の風景と、たまつくり・日立の道の駅ほか。
そのために前日昼過ぎに家を出て、夏至に近い日の長さを楽しむ。
車中泊はコース近くの、トイレのあるパーキング...今回は、トラックから離れた場所に停めたのに、後からやって来て駐車場じゃない区画の近くに停められた大型トラックの付けっ放しのエンジン音がうるさくて、少々寝不足。
でもまあ、たとえ静かだってゴルフの前夜はあんまり熟睡はできないものだから、気にしない。
天気は最高...当然天気予報を確認して(前後三日晴れの真ん中の日)から予約しているので、あまりハズレは無い。
ラウンドはアウトからインへのスループレイ(海のそばの面白いホールはみんなインなので、アウトーインが必須)。
うちの奥さんにとっては、インの海越えの数ホールは特別興奮するらしく、海に打ち込んだかどうかで毎回大騒ぎ...ご機嫌は良かったので、楽しかったんだろう。

この日は来週の漫画家コンペで、前回壊れたヒッコリードライバーの代わりに何を使うか探すのが一つのテーマ。
アウトでは毎ホール交代で打って行き、OBなどの打ち直しでは違うドライバーを使って徹底的に比べてみた。


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まずはヒッコリーシャフトの2本。
残っている100年ものヒッコリードライバーでは、ウォルター・へーゲンドライバーが「一番使える」状態なのだが、それでもかなり使い古されていて、ソールはガタガタだし金属はめくれ上がり、補修はできるだけしていてもいつ壊れてしまうか分からない状態。
もう一本は現代になって再び作られ始めたヒッコリーのドライバー。
新しいが、現代のボールに対抗するためかシャフトがかなり太く、打感も(自分の感覚では)大分鈍い。
ヘーゲンのほうはフルスイングは出来ないがそれなりに使える....が飛ばない。
新しいほうが降ればそれなりに飛ぶけど...気持ちが乗らない。

であと2本。
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それなりに思い切り振れるクラブということで、ヒッコリーシャフトを諦めてスチールシャフトとカーボンシャフトのパーシモンウッドを試してみた。
一本はスチールのRシャフトのジョー・パウエル。
SやXシャフトのスチールシャフトパーシモンは何本もあるのだが、Rシャフトのパーシモンはコレだけ...まだ硬いけど、硬いのよりはヒッコリーに近いので選択。
もう一本は訳ありのカーボンシャフトパーシモン。
ソール板にはホンマのエクストラ90の1番となっているが、実際には老齢となったものシングルプレーヤーが、ヘッドを小さくして打ちやすく作ってもらった特注ドライバーなのだ。
この辺の話は「ゴルフな人びと」に書いた事。

この2本では、ジョー・パウエルが飛距離はそこそこながら、特に注意を払わなくてもほぼ狙ったコースに打てる打ち易さを感じた。
特注ドライバーのほうは、カーボンシャフトが思ったよりハードで、当たると飛ぶがヘッド小さい事もあってかなり繊細な注意が必要だ。
気楽にポンと打てるものではなく、かなり集中して振り切らないとミスになる...当たったときには打感も良いし、かなりの飛距離も出るのだが...このクラブを作った御仁は、年老いてもかなりのハードヒッターだったようだ。

ということで、結果はジョー・パウエルのスチールシャフトパーシモンだライバーが、これからの俺のドライバーとして適しているようだ。
ただし、「ヒッコリーゴルフ」としては純粋なもんじゃなくなるが。
まあ、そんな純粋な大会に出るわけでもなく、自分の変態ゴルフの楽しみなんだから気持ち良けりゃそれでいいか(笑)。


旅ゴルフの帰りは、日立の海の上を通るバイパスからの景色や、途中の店のコーヒーや道の駅に寄り道しながらのんびりと。
往復四百キロの、初夏の旅ゴルフ...ちょっと暑すぎたけど十分楽しめた。