ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

すっかりくたびれて

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歩く道は毎回変える。
同じ道を毎日歩くなんて、とても耐えられない。

そんな風に意識して初めて通る道で、こんな風景に出くわすことがとてもいい。

なんと言う型の車だったか...小さな軽自動車が居た。
知らない農家の広い土地の端の、ゴミ置き場の様な古い道具と雑木の間。
刈った草が山積みになり、古く壊れた農具類が置かれている場所に
空気の抜けたタイヤが土に半分程埋まって捨てられている。
錆び付き汚れた車体には、長年の働きの疲れがすっかり染み付いているようだ。

どのくらい走ったのか、何年くらい働いたのか。
お前は満足したのか、無念だったのか。
もっともっと走りたかったのか....


寒くて描く手がかじかんでいる。
息を吹き付けながら描こうとしても、指が上手く動かない。

しょおうがねえなあ...
描いてる俺もオンボロだから、お前の気持ちを感じるのかもな。
寒いけど、昔の夢を見続けていてくれ。

俺はまだ、もう少し....