ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

なんだか...溜まる日々

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毎日、出来ることと言ったら「散歩」ぐらい。
それに、日々の食事などの買い物を考えて、狭い範囲をあっちに向かったりこっちに向かったりで、平均一日4〜5千歩歩く。
距離は2〜4キロくらいだろうか。

以前はオンボロ自転車でもっと遠い距離を徘徊していたが、運動としては「歩く」方が確実に(運動不足に)効き目があるので、今は自転車はやめて歩くことオンリー。
暖かい季節なら、車で近所の公園や河川敷に行って一本歯下駄で歩くのだが、今の季節は指先が凍傷になるからやらない。

仕事は普通にあるので決まった時間は集中しなくてはならないから、そのためにも「抜く」時間が必要なのだが...
以前なら割と頻繁に、ゴルフを口実に近県のまだ知らない地方によく出かけていたのだが、奥さんが病気になった1年半前からそれをやらなくなった。
そこに武漢肺炎で「外出自粛」が言われるようになって、ますます動きづらくなり、日々をグダグダと流すことが多くなった。

結局今残った「出来る事」は近所の散歩ぐらいなのだが、「歩く」ということの行動範囲は狭いものだから、いくら道を変えても散歩コースはマンネリ化して飽きてくる。
ここは埼玉の地方都市で、...関東平野の真ん中に近いので川や池があっても山は無く、道はほぼ真っ平らで見晴らしのいいところといえば歩道橋の上くらいというツマンナイ地域。

うちの奥さんも俺も東京育ちで、この場所は新婚貧乏イラストレーターの「とりあえずの仮住まい」のつもりだったのに。
「少し稼げるようになったら東京に帰るか房総の海の方にでも住もうか?」だったのに。
あれから...そろそろ50年。
娘はここが故郷になり、俺たちは引っ越す金も元気もない。
結局、ここが終の住処になりそうだ。

...とはいえ、俺は海が好き。
海の見える場所に住むのがずっと夢だった。
子供が小さい頃からずっと25年くらい行き続けた、毎年夏の「根本キャンプ場」の7〜10日ほどのキャンプは、そんな夢を少しでも叶えたいが故の家族行事だった。
それも終わって10年以上、今じゃ海は遥かに遠くなった。
家々と川の土手と、田んぼの間の道を毎日歩く「散歩の時間」...「この向こうが海だったらいいのにな」なんて話を奥さんとするだけ。


「少し歩くと海に出る」...そんな場所に住んでいる人のブログを読んだりすると、羨ましくてたまらない。
車を出せば、2〜3時間で海岸には行けるのだけど...面倒な時代の風が、その距離をどんどん遠ざける。

 


こんな冬の日は...