ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

レッスン用語が判んねえ!...その1

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ブログの読者の方から「50代になってからゴルフを始めたんだけど、レッスンプロに言われる言葉がさっぱり理解出来ない」と言うコメントを頂きました。
そのうちの「グリップを落とす」と言う意味が以前描いたブログの記事で理解出来た....なので他の理解不能の言葉を判りやすく説明してくれないか...との事。

さて、別にレッスンが得意でも名手でもない私にそんな大層な事が出来るのか?...なんて思ったが、現実に長年ゴルフのイラストを描いている身でさえ抽象的でよくわからん言葉が多いので、自分なりの理解の範囲で同世代の人への「独断と偏見のゴルフ用語解説集」でも作ってみようと思う。
ただし、これから描く事は私「大叩き男」の「ゴルフ用語トンデモ解説」として、更に混乱状態になったり、迷子になって途方にくれたり、それまでのゴルフが大崩壊しても一切責任は負いかねるので、あくまで「大人の判断」でお読み下さる様あくまで無責任にきっぱりと宣言しておく。


まずは
「上げて下ろすだけだから簡単」
...なわけないだろ。
上げて下ろすだけでボールが飛んでってくれるのか?
クラブを振り回してヘッドをボールに当てなきゃ、ボールは未来永劫地面の上で動く分けないだろ!
大体プロのスイング見たって、前傾している軸に対して殆ど腕とシャフトは直角に動いている...つまり横に動いている訳じゃないか!
...これが普通の感想だよね。
「上げて下ろすだけで簡単」と言う人は例外無く子供の頃からあるいは非常に若い頃からゴルフを始めていた人だ...つまり、その前のスイングがもう身に付いているから、その上での動きの間違いやすい点やコツを好意で言っているのだ。
これは中高年で初めてゴルフに接した人には絶対に判らない感覚。
ともかく身体を捻るなり回すなり移動させるなりして、腕も身体も横に回して回転させてクラブヘッドを振り回して来なくちゃボールをぶっ叩けない。
そんな訳で普通はスエーしたり、頭が上下動したり、腕力ばかりでクラブを振り回そうとしたり、ボールをしっかり見ようとリバースになったり...あらゆるミスを経験する事になる。
特に今50代くらいまでの中高年は、子供の時から何らかの形で野球を経験して来ている。
道具を持ってボールを引っ叩くと言う形は、どうしても野球のバッティングの経験を思い起こさせ、その当時覚えた身体の動きを思い出させる。
特に「遠くへ飛ばせれば、気持ちが良いし有利になる」と言うゴルフの基本的なプレー様式は、子供の頃に野球でホームランや長打を打った時に経験したスイングで打とうとしてしまうのはしょうがない事。
しかし、野球はボールが向こうからストライクゾーンに飛んで来て、それを90度の角度の中に打ち返せればいい競技...地面の動かないボールをフェアウェイの幅に打って行かなければならないゴルフとは、動きは似て非なる別物だと言う事を理解しなければならない。

つまり、野球でホームランを打てた動きはゴルフではボールに当たり難いし、当たっても殆ど大スライスにしかならない。
この動きはバットを横に振る...クラブを横に振る動き。
そこでイメージする。
ゴルフのスイングとは「外角低めのボール球をセンターに打ち返すスイング」なのだ、と。
長打を狙って引っ張ろうとすれば、身体は開きフェースは開いて遅れ、インパクトで思い切り手首を返してもシャフトの長さ故に間に合わずに開いて当たっての大スライスか、早めにやり過ぎてのチーピンボールになる。
身体(特に右肩)を開かずに、アウトコース低めのボールをセンター方向に打つ為にヘッドを先に行かせるイメージでミートする...これがゴルフスイングになる。
バットの動きとしてみると、トップから直線距離で横に振り出すのではなく、トウがまわるのを待ちながらトップから低い場所に下ろして行く。

まあ、自分はそんな風に考えたんだけどね。
レッスンプロ達は「横に振る」と言う事の引き起こす錯覚や弊害を、「縦に振る」あるいは「上げて下ろす」と言う言葉で注意している訳なんだろう....スイングを突き詰めて行った際の真理の様に思わせる言葉だが、ある程度経験を重ね時間を重ねなければ言われてもさっぱり理解出来ない言葉だろうと自分は思う。

「禅問答じゃねえんだ、判るように言え!」って言っている中高年初心者の嘆きの声が、今日もあちこちから聞こえて来るような気がする...