ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

惜別

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彼女のブログは、「ゴルフで負ければ晩ご飯当番」から「闘病ゴルフ日記」、そして「ゴルフは旅、旅は道連れ」に変わって行った。

直接知り合ったのは3年前、彼女の「グレンモアでご一緒しませんか?」とのブログ記事に答えてコメントを入れてからだった。

一昨年1月、彼女はブログで末期癌である事を公表して、闘病しながらもゴルフを続ける事を宣言した。
その春、飲み会で私たち夫婦が秋にボナリに行くつもりと言うと、全員がボナリには行ってみたいと言う事になり、「大人の遠足」が発足した(ネーミングは彼女のご主人、「おいちゃん」)。

正直な感想として、11月初めのボナリまで彼女の体力が持つか、という事が心配だった。
しかし、彼女の気持ちの強さは病を押さえ込み、十分にボナリでの紅葉を楽しむ姿を見せてくれた。
お昼には顔が隠れる程の生ビールを飲んだりさえして。

そして、春には大人の遠足の2回目を楽しんだ。

彼女の身体の調子はアメンバーの記事で定期的に報告があり、一進一退ではあったが彼女が負けてないという事を知る事は出来た。
そして彼女は毎年TK杯と言う、東北大震災で被災したブロガーのTKという方の名を冠したコンペ(参加者が日本全国から60人以上集まる巨大なブロガーズコンペ)を、中心幹事になって開催していた。
私も彼女に何度か参加を誘われたけれど、TK氏という方とは何のお付き合いも無かったので年長者の参加は場違いと遠慮していた。

これだけのコンペの開催には非常に大きなエネルギーが必要と思うのだが、彼女は一昨年も昨年秋にも二日がかりのこのコンペに元気に参加していた事を、ブログで見ていた。

いつの間にか、彼女に奇跡は起こりえる、と思っている自分がいた。
彼女は次のゴルフの予定がある限り、病気を押さえ込んで、治らぬまでも共存してずっとやって行ける、と。
それで次の目標として、春3月に暖かさと川津桜を楽しむ為に、川奈での「春の大人の遠足」計画を進めていた。



彼女のブログは昨年12月の「築地」でストップしていた。
そして、1月3日に知らせが届いた。
...あぶらげさん...



7日がお通夜。
8日が告別式。

無念。