ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

夏の終わりだからかな?

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ゴルフの記事を書く気にならない。

きっとまだ残暑のぶり返す日はあるだろうけど、今日からは涼しい日が多くなると天気予報が言う。
ずっと書いて来た名言の事や、トーナメントの事、ゴルフな人々の事...書いてどうなるもんじゃ無し、ってしみじみ思える今日この頃。

自分でやるゴルフは面白いけれど、それ以外のゴルフの事はもういいか、なんて気もするし。
ゴルフの世界は、懸命に時間と金の工夫をしてプレーを楽しむ人々は確実に減少し、ずっと以前から普通にゴルフを楽しんで来た裕福な恵まれた人達だけが残って行く流れは変わらないだろう。
若いゴルフをやった事の無い層の新たな参入は全く期待出来ない...車を持つ事やゴルフをする事に夢や憧れを持たないどころか、結婚さえ難しくなっている「普通の」若者があまりに多くなっている。
ゴルフ人口の減少に歯止めがかかる事は無いだろう。

オレのやってる事には何の意味も無い気がするなあ..

なんて思うのも、夏の終わりだからかな。
陳腐な言葉で言えば、夏の終わりは青春の終わり。
希望と夢が一杯に見えた未来が、大して期待出来ない現実の延長であり、人生を変える大ハプニングなんて滅多に良い方では起こらないってことに気がつく時期。
自分の才能が実は他人とほとんど変わらず、自分は「その他大勢」だったって気がつく時期。

まあ、そんな時期を遥か昔に過ぎて来てしまった自分が、最近強く感じているのは「年をとるってことは答えが判ってしまう」って事。
難しそうな人生の命題なんて事じゃなくて、「繊細で美しく儚げで、この世の美しさを象徴している」ように見えた美少女が、50年経つと天下無敵の「怖いもの無しの鈍感オバさん」になってしまうと言う事実を知ってしまう事。
天下を取ろうと言う意気込みで燃えていた新入社員が、出世争いに勝ったり負けたり...リストラされてホームレスになったり、上手くやって社長になったり...そんなあれこれを結末まで見てしまう事。

...いろんな人のいろんな人生がほぼ一回りするのを見て来て、結局「ああいう美女がこんなになってしまうのか」、なんて事が一番ショックだったりしたのが笑ってしまう。

そして、いつも「これからこんなものを描いてみようか」なんて思っていた自分にも、もうそれをやる時間が十分に残っていない事に気がつく。
「ちょっと一杯やろうか」なんて考えた時に、行きつけだったあの店はもうとっくに無くなっていた事に気がつく。
飲み相手だって、もうみんないないってことに気がつく。

ああ、ちょっとグレてやりたいなあ...