ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

散歩

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仕事でパソコンの前に座りっ放し...と言う時間が多いので、ゴルフの為にも体の為にも最近は毎日3キロ以上は歩くようにしている。
自分にとっては散歩タイムと言う事だが、速足で大股で胸を張って歩く...同じ道を歩くのは飽きてしまうし、毎日ゾロゾロのんびりと散歩している「ジジババ散歩」(自分も他人から見ればジジイだけど(笑))の仲間入りはしたくないので、毎日必ず違う方向に歩くようにしている。
幸いこの辺はちょっと歩くと田圃があったり、川があったり、古い神社や公園や鴨猟場があったりで、毎日気をつけているとそれなりの新しい出会いがあるのが面白い。
近辺に飽きれば電車に乗ったりバスに乗ったりでとりあえず離れた場所に行き、そこから知らない道を通って帰るとか、何かしら変化を付けるように気をつけている。
おかげで(体重は減らないものの)尿酸値が8・0から6・9になったリ、腰や膝が痛み難くなったように思う....(体重が減らないのは晩酌の所為だと判っているが、これはやめられない)。

ところで、最近その散歩中に気がつくのが「ゲートボールをする人が極端に減った」という事。
以前は歩いているとあちこちでゲートボールをしている地元の人達を見かけた。
それこそそこら中に自前のゲートボール場があり...農家の庭先とか空き地とか田圃の間に一反分を潰して作っていたりとか...それぞれ椅子やテーブルや屋根やローラーなどの用具置き場や小屋などが整備されていて、ゲームをしているのを見かけたり終わってお茶やビールを飲んで談笑していたのを見かけた。
それがここ最近の散歩ではまったく見なくなってしまった....多くのゲートボール用の広場は雑草が生えていたり、屋根が破れたり壊れた椅子が積んであったり、用具置き場の小屋もボロボロになっている。
代わりに散歩中に見かけるのがグランドゴルフ
平日昼間はまったく使われていないあちこちの野球場や広い空き地や河川敷で、楽しそうに大勢が遊んでいる。
見ていると以前ゲートボールをやっていた人達よりも若い人が多くなり、服装もゲートボールでは農作業をしたまんまと言う格好の人が多かったのが、少しカッコいい服の人が殆どとなっている。
もちろんかなり高齢の人も同じように楽しんでいる...ゲートボールをヤメてこれにしたという人も多いらしい。
やっている人に「ゴルフはやってみないんですか?」と聞いてみると、「いやあ、ゴルフは道具が多いし覚える事が多いし、なにより車や金がいるでしょう」...と。
殆どの人がグランドゴルフには自転車で来ているんだとか...確かに基本的にはクラブ一本とボール一個で済むからなあ。
もう一つやっているのを見かけたのが「バードゴルフ」。
バドミントンの羽根をゴルフボールにつけたものをウェッジで打って、傘を逆さにしたようなターゲットに入れると言うゲーム...見ているとウェッジショットの練習にいいかもと思う。


まあ、ゲートボールが廃れたのは(何でも競技人口が全盛期の三分の一以下になってしまったらしい)、あのゲームが基本的に団体戦であるからだろう。
このゲームが広まり出した頃、ルールブックのイラストを描いた事があるけれど「これはヤバいだろう」と感じた。
団体競技が基本なので、勝てばいいけど負ければ必ず「XXさんの所為で負けた」という声が出るようになる...上手い人は威張れるが、下手な人は非難され虐められる事になりやすい。
おまけにルール上「妨害」が出来る為に、嫌がらせもしやすい。
実際にこのゲームは自殺者やいじめの殺人事件迄起きるようになって、急速に廃れて行ったと聞いた。

それに比べるとグランドゴルフパークゴルフ、バードゴルフなどは問題は個人のスコアだけなので、上手い人も下手な人もそれなりに楽しめる。
ただ、よりゴルフに近いパークゴルフには専用のコースが必要だし、バードゴルフはまだまだ一般的になっては居ない。
しかし、この手のゲームに熱中する人はかなり増えていると言うし、これらのゲームの面白さはゴルフと共通するものが多いので、減少しているゴルフ人口の回復に役に立たないかと思うのだが...

ゴルフをやめてこちらに来る人は居るけど、こちらで興味を持ってゴルフに行く人は....聞いた所では全くいないとか。
...やっぱりゴルフの敷居は高いんだと思う。


年をとっても十分楽しめるのがゴルフだけれど、「年をとってもゴルフをやれる」と言う事はそれだけで十分過ぎるくらい幸運なんだ....そんな事を歩きながら思っている。