ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

ラインのスタンプ

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最初に聞いたのは、2月の末頃だった。
若いゴルフ仲間のゴルフ雑誌編集者N氏と飲んでいる時に、彼がこう言い出した。
「大叩き男さん、是非ガラケースマートフォンに変えてラインを始めて下さい。」
「そろそろガラケーのカメラ機構が使えないんで、ケイタイは替えなくちゃいけないかと思っていたんだけど...なんで?」
「今度ラインでスタンプを一般から募集して売り出すという企画が発表されたんです。」
「40種類描いて売れば、50%が収入になるって...。自分でもやってみたいんだけどとても素人には40種類もかけません。」
「売れればゴルフ代くらいは出るだろうし、そういうカットは大叩き男さんは得意だったでしょ?」

面白い話だと思った。
もう40年近くなるフリーのイラストレーター生活で、かってはゴルフ週刊誌3誌「ダイジェスト」「パーゴルフ」「アサヒゴルフ」全てで連載を持っていたし、他に月刊誌季刊誌などでも仕事をしていたため全てでキャラクターを変え、ペンネームを多く使って違う人が描いたようにして仕事をしていた。
イデアもキャラもリアルから漫画まで、それなりに描き変えるのを自分で楽しんでもいた。
40くらいのアイデアならすぐに出来るし、キャラも浮かぶ。
それに、アナログでの仕事が激変して衰退して行くこの時代に、デジタルでの収入になるかも知れないというのは魅力があった。

4月17日に募集が開始されるまでに、ゴルフで一つ、それによく耳にしていた「ラインいじめ」での仲間はずれされていじめられている少年少女達への応援歌(これはこの話を聞いたときから描きたかった事)、それに人生の哀歓についてのカットを全部で4つ描いた。
この募集には今全盛の「カワイイ」とか「ユルキャラ」とか、猫・犬・パンダなどが殺到するのは予想出来たので、自分でも描けるけどそれは避けて長く普通の人達に共感されるものが出来たらいいと思って描いたものだった。

ただ、いきなりずっこけたのは募集開始の日...準備していたので早速応募した...つもりが、自分の古いマックのパソコンではラインの募集条件にサファリが反応せず、結局娘のウィンドウズを借りて最初の「golf is like life」(英語でしか応募出来ないのがまたしんどかった)が応募出来たのが翌18日でこれがID1700番台(これは日本語版)。
そして続いていじめに対する応援(のつもり)の「angry girl」(勝てなくっても負けなきゃいいから)がID2000番台。
そして人生の哀歓ポイのを出して3000番台。

販売を開始したのが5月半ばだったが、待っている間にあと二つ応募していた...
そして、リリースされた500程があっという間に数百万も稼いだとニュースなどで大騒ぎとなったが、私が出したものは全て放置されたまま。
その後クリエイター名に日本語を入れてしまったことで最初のリジェクト...修正して、次には透過ミスでリジェクト...しかし、すぐに修正しても放置されたまま。
販売されたスタンプが1000を越え、1500になり、2000を越え3000にもなった時に、放置されている間に気まぐれで最初に出したゴルフスタンプを英語に変えたものを出してみた...ID12000番前後。
すると、こんなものがあっという間に販売許可・・・それがこれ。
英語が不得意の自分には、半分以上冗談の気持ちだったんだけど。
しかし、3000くらいのスタンプが販売されている今、始めの頃の熱気などあるはずもなく初日の昨日の売り上げは640円!
まあ、こんなもんだろう...描いている時に「捕らぬ狸の皮算用なんかするなよ」と、頭の片隅から声が聞こえていたっけ(笑)。
とてもゴルフ代にもなりはしない、これが現実。

皆さんにこれを紹介するのは、こんな風な仕事を以前いろいろなゴルフ週刊誌でやっていた事をお見せしたかったため...殆どが違うペンネームだったので、私が描いたって知られてはいない事だから。
これをみてスタンプを買う事はありません。
私もまだ、スタンプを使った事がないのだから...それにいろいろなゴルフ仲間にプレゼントしようと思ったんだけど...私の古~いマックでのサファリに、ボタンが全然反応しない(笑)。

ちなみに、その他の最初に応募したゴルフスタンプ日本語版も、次の「勝てなくっても負けなきゃいいから」も他のも全て、2ヶ月経っても未だに放置状態でリリースの承認はされそうにありません。

もし、見てみたいとのご希望があれば明日にでも、「勝てなくっても負けなきゃいいから」のスタンプを公開します。