ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

21日、水仙に会いに房総へ

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昨年は1月だった。
アバイディングでの初打ちの後、「おくずれ水仙郷」に水仙を見に行った。
「おくずれ」なんてひらがなだと不思議な語感だけど、漢字で「大崩れ」なんて書くとこの辺の土地の歴史まで想像出来る気がする。

このドライブ、天気予報では「6度以下の気温で冷え込む」というのでゴルフは無し。
花粉はもうかなり飛んでいるというので、目薬やマスクなどを用意してあくまで房総半島のドライブだけを楽しむ事にした。

天気予報は「晴れ」...冷え込みは厳しい、とか。
一応「おくずれ水仙郷」で水仙を買う事が奥さんの第一目標なので、車中泊地は道の駅「きょなん」。
まずはアクアラインで海ほたるからスカイツリーと東京タワーを見て...なんてつもりだったが、この日はすごい強風。
揺れ止めの機能のついた双眼鏡で見る景色は実に奇麗だったけど。
以前のいすゞエルフのキャンピングカーより背の低い、ステップワゴンベースのキャンンパーでさえ強風に車体を持っていかれる。
風の表示は「風速16m」となっていたので、これ以上強くなると本当に危険なため慌てて千葉側に渡る。

一面の星空は館山道に入る頃には曇って来たが、そのうちにヘッドライトにちらちらと白いものが反射している。
「あれ? まさか雪?」
天気予報は、そんな事全然言っていないただの「晴れ」なのに...
なんて言っているうちに急にたくさんの雪が降り出して、前が見えないほどの吹雪に。
館山道のアスファルトに轍の跡が見えだしたので、慌てて保田の料金所で有料道路をおりる。
料金所で「雪が降るなんて言ってました?」と聞くと、「いいえ、天気予報は晴れですが」
「上は吹雪で大変ですよ」「本当ですか?」

ノーマルタイヤにチェーン無しの身としては、海側の道を走った方がましと思って有料道路を降りたのだが、不思議な事に海側の一般道は全く雪は降っておらず、星さえ見える。
狐に化かされたみたいな気持ちで道の駅「きょなん」について、車中泊
満天の星の下、「明日はゴルフ」ではないけれど久しぶりの車中宴会。

翌日、コンビニで朝食をとったあと「おくずれ水仙郷」へ。
そこまでほんのちょっとした上り道なんだけど、なんと昨夜の吹雪のあとがあちこちに。
おくずれ水仙郷では、珍しく雪のなかの水仙を楽しめた...本来は、今の季節にはもう水仙は咲き終わっているはずだけど、今年は雪が多く天候不順なために今の時期まで咲いているんだそうだ。

そして、お目当ての水仙を買ったあとは、海岸線をずっと九十九里までドライブ。
30年以上通った根元海岸、そして鴨川、御宿...
海の色は夏と違って深いブルーのグラデーションだが、晴れた空と白い波のコントラストが実に美しい。
...やっぱり海のそばに住みたかったなあ...

のんびりと房総半島一周ドライブだけど、やっぱりゴルフの予定が入ってないと何か物足りない。
まあ、予定していても海岸近くのコースじゃなかったら、20日夜の吹雪でクローズになっていたかもしれないけれど。

花粉は来ていた。
目がゴロゴロしてかゆく、鼻水がマスクをしていても流れてくる。
目に映る杉の木は、どれも真っ赤に染まっていたし...
春は近いのに、ゴルフをする気が薄くなっていくような光景だった。.