ケ・セラ・セラと生きて、セ・ラビと酒を飲み(イラストレーター渡辺隆司のブログ)

なるようにしかならないけど、それが人生...せめて酒に唄って行きますか

痛かった...春の旅

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1月後半。
毎年この時期になると、うちの奥さんの希望で「をくずれ水仙郷」へ水仙見物の旅に行くことになる。
をくずれ水仙郷の奥の方に一軒、最初に行った時に凄くサービスしてもらった水仙栽培の農家があり、そこで近所の人たちや奥さんの友人達の分まで水仙を買って帰るのを楽しみにしている。

例年はアクアラインを使って「鋸南道の駅」で車中泊をするか、前日にどこかでゴルフをしてから水仙見物に行くのだけど、今年は娘も一緒なので違うコースを選んだ。
それは、yokohamadaioさんがご自身のブログ「ゆきさきはボールに聞いてくれ」で1月1日に書いてらした「叶神社」。
なんでも、叶神社には「西」と「東」があり、それぞれで勾玉とそれを入れる袋を別に売っていて、両方を揃えて拝めば願いが「叶う」とか...
まずここを訪ねて、その両神社を結ぶ「渡し船」に乗り、お参りのあとは東京湾フェリーで金谷に渡り、それから「をくずれ水仙郷」で水仙を楽しむ、という経路なら海山に変化があり楽しい旅になるのではないか、と。
それプラス、二日目には今回は娘の希望で房総での歴史ある城巡りもしたい、という事で久留里城と大多喜城に行こうか、と。
その前の車中泊には、館山で居酒屋で一杯...運転手役の私にはこれが一番の楽しみで。

まず前夜9時前,首都高のラッシュが一段落してから出発。
大黒PAに寄ってから、横須賀PA車中泊
8時過ぎに起きてから、ネットで調べた順序の通り、まず西叶神社にお参りしてから勾玉を買う。
勾玉は水晶・瑪瑙・翡翠の3種類があり、効能は同じとか。
で、それを買ってから西叶神社の駐車場に車をおいたまま、すぐ先の渡し船乗り場に行って対岸に。
片道大人150円だが、なかなか楽しい。
そして東叶神社にお参りしてから、勾玉を入れる袋を買い、その中に勾玉を入れる...値段はいずれも500円...yokohamadaioさんが「商売がうまいや!」ってのが実感されて、一人笑い。
この東叶神社の裏手に奥の院に続く様な階段があったので上ってみたが、どこまで行っても奥の院は無いので途中で断念...娘一人が頂上まで行ったが、北条氏の出城の跡があったとか...

その後、また渡し船で西叶神社に戻り、久里浜から東京湾フェリーで金谷へ...晴れた東京湾。実に気持ちが良かった。
金谷について1時過ぎ、腹が減ったというので近くの地魚寿司の店に入ったが...大外れ...昔聞いた「房総で街道沿いの店には入っちゃいけない」という忠告を無視した結果、しょうがない授業料。

水仙は真っ盛りだったけど、全体に華やかさが無く花の数が少ない...去年の夏の暑さの影響で、今年は今ひとつなんだとか。
それでも、毎年寄っている農家に行って、またサービスしてもらい奥さんは大喜び。
おじいさんおばあさん、ずっとお元気で。

その夜は館山の海岸パーキングで車中泊
館山駅への道の途中にある居酒屋「さがみ」で、お楽しみの一杯。
この店は、今の店の前の代の違う名前、違うオヤジの時から行っていた店だけど、代が替わっても焼き魚が旨いから通っている。

翌日は、コンビニ飯で軽く食べてから城巡り。
まずは久留里城。
ここはかなり以前、前のキャンピングカーの時に、家族旅行で春の夕方に立ち寄った事がある。
そのときは丁度桜が満開で、夕陽が落ち始める頃、(舗装路ではなく)山道を息を切らしながら登って行くと、突然満開の桜越しにライトアップされた幻想的な雰囲気の久留里城が表れた。
日の暮れかけた空の下、桜吹雪に取り囲まれた久留里城の姿はなんだか時間を越えて存在しているようで、家族全員が声も無くただ息を飲んで見つめるしかない程美しかった。

今回は桜も無く、枯れ木の山の中の城の姿ではあるけど...偶然居合わせた元歴史ガイドをしていたというご老人に話が聞けた。
この城が、里見と北条、徳川と豊臣、それぞれの時代に翻弄された歴史や城主の運命の話。
前日の東叶神社裏山の北条の出城から、里見の展望台、そしてこの久留里城の戦い。
里見八犬伝は知っていたけど、その裏のリアルの歴史は初めて聞く事が多かった。
それはこのあと訪れた、大多喜城の歴史にも関係するつながり。
大多喜城もまた、里見と北条が関係しているとは思わなかったが、城自体は新しく奇麗で歴史が感じられる様な雰囲気はあまり無い。
...という訳で、今回の旅は里見と北条、両氏の戦いが不思議について廻る旅だった。
歴女の?)娘は面白がっていたけれど。

最後に茂原で旨いもの食べてから、家に帰る旅でありました。

今回の痛い思いに一言。
東叶神社で手を洗おうとして手水屋舎で、酷く頭をぶつけて(目から火が出た)痛い思いを一回...酷い作りで、娘でさえ額の部分が当たる程屋根の横木が低いのでご注意を...160センチ以上の身長の人は必ず頭が当たるから。
大黒山展望台は、徒歩10分なんて無理!
酷く歩き難い急階段を延々と上る事になる...運動不足の人・心臓に問題がある人は絶対に上らないこと。
久留里城は、昔の雰囲気を楽しむ人は山道がいいけれど、自信が無い人は舗装路を。

という訳で、すんごく痛い思いしたり、足がつりそうになったり...結構身体にハードな旅だった。
居酒屋の一杯が無ければ、誰が山道なんか歩くもんか(笑)。

でも、痩せようかなあ...