三寒四温じゃないけれど、気温の上下が激しい今日この頃。
まだまだ仕舞う事の出来ない炬燵で、猫を抱く。
じゃれ回っていたのが一段落して、毛繕いを始めた奴を捉まえて膝の上に抱く。
以前19年も一緒にいた猫は、餌をくれるうちの奥さん以外にはあまり抱かれて寝るような事はなかった。
自分が抱いても、ほんの2~3秒でもぞもぞともがいて逃げてしまった。
野良で苦労した時間が少しあったので、気を許す事は最低限の人数だけだった...他に誰もいない時は、やむを得ず大人しく抱かれるような事はあったけど。
この柚は、まだ歩けるかどうかの時に親に育児放棄されて、人間に頼って行きて来ただけに、なんだか我々に気を使っているようにも見える時がある。
こうして、無理矢理に捉まえて膝の上に置いても、前の猫のようにすぐに嫌がって逃げたりしない。
しばらくはこんな感じで、ゆったりとして、伸びをしたり手足を舐めたりして寛いでくれる。
いかにも気持ち良さそうに、半ば目を閉じて...
しかし、これで安心して寝てくれるか、と言うとこれが違う(笑)。
しばらくの間、大人しく気持ち良く寝ているような格好をしているけれど、撫でたりしないでじっとしていると...スッと目を開け、こちらの顔色をうかがう。
「もう気がすんだ?」みたいな表情で、もそもそと体を動かし、「じゃあ、あたし行くから」というような雰囲気で膝から降りて行く。
...少し離れた所に行って、おもむろに背伸びする...
あのね、結局、オレに付き合ってくれたわけね。
気を使って頂いて、ありがとね。
...微妙な気分だ....